西田敏行「可愛い、愛おしい、人でした」ナイトスクープ出演者ら最高顧問キダ・タローさん追悼

 「浪花のモーツァルト」の愛称で親しまれた作曲家のキダ・タロー(本名・木田太良)さんが14日に死去したことが15日、所属事務所から発表された。93歳。兵庫県出身。葬儀・告別式は近親者のみで行われた。訃報から一夜明けた16日、芸能界からは悲しみの声が寄せられ、キダさんが最高顧問を務めていた関西の人気バラエティー「探偵!ナイトスクープ」(ABCテレビ)の出演者らがキダさんの旅立ちを惜しんだ。

 番組の公式Xは「上岡さん、西田さん、松本さんという3人の局長を、そして、探偵たちの働きぶりを、我々スタッフを、優しく、厳しく、見守っていただきました。ご冥福をお祈りいたします」と感謝とともに追悼。初代局長・故上岡龍太郎さんの時代から番組を見守り続け、4月19日の放送が最後の出演となったキダさんを偲んだ。

 2代目局長の西田敏行(76)は「あの笑顔、あの声、あの可愛い仕草に触れられないのかと思うと胸が苦しくなります」と、無念さをにじませ、「人生の大先輩ではありますが、可愛い、愛おしい、人でした。無常の喪失感と淋しさに襲われています」とその人柄に触れて悼んだ。

 探偵として共演した間寛平(74)は「大変ショックです。アホの坂田の歌をはじめ、多くのCMソングも作っておられました。『探偵!ナイトスクープ』などで、一緒に仕事ができたことが幸せでした」と衝撃を記した。

 2代目秘書の岡部まり(64)はこの日公式ブログを更新。キダさんの「ユニークでウィット」な人柄に触れ、かつて番組で「岸和田の音痴な信号機」という依頼を扱った際には、「『審査員』と書かれた襷を身にまとって真剣に信号機の音を聴かれた後、その音があまりにもハズレていると腹を立ててハリセンで叩くなど、キダ先生にしかなし得ない名作ネタだと拝します」と、懐かしんだ。

 ◇探偵として共演・石田靖「VTRを見ていつも優しく、時に厳しく芯をつくコメントで、探偵の仕事が何たるかを我々に叩き込んでくれました。永遠の最高顧問、有難うございました」

 ◇探偵として共演・カンニング竹山(自身のXで)「VTRを褒めてくれた最高顧問 VTRを注意してくれた最高顧問 打ち上げで日本酒を飲まれる最高顧問 晩年またタバコを始めた最高顧問 フリを全て笑いで返す最高顧問 全てが大変勉強になりました」

 ◇3代目秘書・松尾依里佳(自身のインスタグラムで)「キダ先生がひとたびお話になるとその場がかならず笑いに包まれました。間合いも緩急も声の強弱も絶妙で、さすが音楽家。マネしたくてもできないキダ先生節でした」

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