ハーバード首席卒業のヴァイオリニスト 日米の大学学費の違い「ハーバードは24%がゼロ。55%が奨学金」
ハーバード大を首席で卒業したヴァイオリニストの廣津留すみれ氏が17日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演。日本と米国の大学の授業料の違いについて明かした。
この日は、日本の国立大学の授業料値上げの動きについて特集。東大が授業料値上げを検討していることを報じ、仮に増額可能な上限20%での増額がなされた場合は年間約10万7000円増の約64万円になると紹介した。
羽鳥アナが「廣津留さんハーバードでしたけど、高いですよね、学費?」と話しを振ると、廣津留氏は「学費は高くて、800万、寮費まで入れると今のレートだと1000万円ぐらいいくんじゃないかぐらいなんですけど」と説明。その上で「ハーバードはすごく奨学金が発達していて。給付型なので返さなくていいんですけれども。それも親の年収によって決められていて。年収8万5000ドル(約1300万円)の家庭は負担がゼロなんですね。24%の学生が基本的には学費ゼロで通っていて。1300万円の以下の家庭はタダ。55%が奨学金を貰っているということなので、本当に1000万円ぐらいの学費をフルに払っている家庭というのは半分にも満たない」とハーバードの現状について話した。
「寄付金が多っていいうのもありまして。そこから奨学金が出せるというのもあるんですけど」とこうしたシステムを可能にしている事情を説明。もちろん、日本の国立大とは置かれている環境とは大きく異なっていることを指摘しつつ、「一概には言えないと思うんですけど、自分がすごく年収の低い家庭に生まれても学業にすごく邁進することができたから後になって返したいといういい循環できているのかなと思います」と好循環が生まれているとした。