玉川徹氏 つばさの党の選挙妨害と安倍元首相のヤジ「本質的に全く違います」 19年参院選との同一視に疑問

 元テレビ朝日社員の玉川徹氏が17日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演。つばさの党の黒川敦彦代表ら3人が公選法違反(自由妨害)容疑で逮捕されたことに言及した。

 番組では、東京15区の衆院補選で他の候補者の選挙活動を妨害したとして、つばさの党代表黒川容疑者と、同補選に出馬し落選した幹事長根本良輔容疑者ら3人を逮捕したことを速報した。

 玉川氏は「候補者が他の候補者の演説を妨害するという想定が、そもそもなかった」と想定外の事件としたうえで、「実質的に他の候補の演説を妨害したというふうな疑いをもって逮捕に至ったと思います」と述べた。

 続けて「よく主張の中に、2019年の参院議員選挙で北海道でですね。安倍元総理にヤジを飛ばした男女を警察が排除したんですね。これが表現の自由に抵触するっていうことで、今、控訴審まで終わってるんですけど。これと一緒じゃないかみたいなこと言う人がいるんですけど、本質的に全く違います」と断言。「北海道のケースというのはあくまで為政者が演説するときに、聴衆である一般の有権者がそれに対して違うんじゃないかというふうなことの意思表明を表現の自由を元に行ったということであって。そこで選挙を妨害したことにはならないっというの控訴審の判断ですね。控訴審でも、原告らのヤジは政治的表現の自由だと言うことは認めています」と指摘。「今回は一般聴衆が、政治的なことに対して発露としてヤジを飛ばすということではなくて、拡声器などを使って他の候補者の演説を実質的に妨害されたと訴えてますので、それは本質的に違うものだと私は思うんで。今回逮捕されたことで、警察側もそういう認識なんだろうなと思います」と同一視すべきではないと話した。

 2019年の参院選では、札幌市で演説中の安倍晋三元首相へヤジを飛ばした男女2人が北海道警に排除され、表現の自由を侵害されたとして北海道に損害賠償を求めて訴訟を起こした。控訴審では、1人については表現の自由の侵害を認め、道に賠償を命じている(もう1人は請求を棄却)。

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