流れ星☆ とがっていた頃に原点回帰の単独ツアーへ たきうえ「今の千鳥みたいになりたいとか思わない」 ちゅうえい「どうすれば食っていけるかじゃない」

 お笑いコンビ・流れ星☆が「単独ライブツアーRED ZONE supported by ナガセスッポン養殖場」(7月27日、東京・山野ホールほか)を開催する。単独ツアー10年目となる今回のテーマは「原点回帰」。北海道や大阪などを回り、ラストの東京公演では「RED ZONE 超(スーパー)」としてスペシャルな笑いを見せる。ちゅうえい(45)とたきうえ(年齢非公開)にコンビとしての現在地や意気込みを聞いた。

 とがっていた頃の流れ星☆が帰ってくる。ちゅうえいは「どうすれば食っていけるかじゃない。単純に2人がキャッキャバカやっておもしろいなって頃に原点回帰」と話し、たきうえも「今まではずっと老若男女にウケるような芸風を追求してきた。でも、もっともっとコアなお笑いファンも喜ぶようなことも同時にやっていこうと思った」とテーマを説明した。

 コンビとしても20年以上をともにしてきた。出会いは高校2年生でクラスが同じになった時だった。ちゅえいは「高1の時にこいつの存在は何となく知っていた。俺らの高校ってトイレのスリッパがげたでそれに履き替えるんですけど、そのげたを履いたまま廊下を歩いていたのがたきうえ。あいつは友達になるのやめようと思ったのが第一印象(笑)」と当初は意外にもたきうえがとがっていた。

 ある時にはファンから「かっこいい」と声援を送られたたきうえは「うるせー!!おもしろいって言え」とキレ返したことも。「今はかっこいいと言われたいです」と当時を振り返った。

 近年、たきうえは太陽光発電や不動産での副業も始めた。「お笑いが副業です。日本一漫才がうまい大家さんです」と笑いつつ、「いろんな一発屋を見てきた。同期の(進ぬ!電波少年でブレークした)坂本ちゃんとか。最初は汚い服を着ていて、売れてポール・スミスとか着だして、またボロい服に戻っていく。やっぱりいつまでも続かない。これを言うとお笑いをおろそかにしていると思う人もいるかもしれないけど逆で、お笑いに集中したいからこそ安定した収入がほしい」と真意を明かした。

 今や数多くのギャグを持つちゅうえいもかつては「(一発ギャグを)やりたがらなかった」(たきうえ)。デビュー当初ははだしにオールバックで、猫のTシャツを着るなど奇抜な格好だった。そんなところ事務所の先輩のずん・飯尾和樹から「おまえ自体は、面白いおいしいパンなのに、それに変な奇抜な格好でジャムをぬったり、マヨネーズかけたりとかしてまずくしちゃってるから」と助言され、今のスタイルに落ち着いて仕事の増加につながった。

 2人の距離感にも変化はあった。テレビ番組では“不仲コンビ”としてイジられることも。ただ「昔から仲がいいからこそ思いっきりケンカができる。誤解をされるけど、全然普通なんですよね」とたきうえ。ちゅうえいも「(たきうえとの関係を)気持ち悪くてしょうがない」と言いつつ「夫婦と一緒で波がある。(出会った)17歳から28年一緒にいるから」と“ケンカするほど仲が良い”を地で行く。

 そんな時代を経て、単独ツアーは10周年。今回は「THE SECOND~漫才トーナメント~」のノックアウトステージで対戦して敗れたかもめんたるの岩崎う大が作家として加わった。たきうえは「戦った相手が参戦してくれる熱い少年漫画みたいな展開」と見どころを挙げた。

 コンビとしての将来像も描いている。たきうえは「THE SECONDはやっぱり優勝したい。バラエティー番組でMCとか、例えば今の千鳥みたいになりたいとか、俺はそうは思わない。とりあえず賞レースで勝つ」と語れば、ちゅうえいは「俺はライブをやり続けたい。そのためにたきうえが言ったことをやればより現実に近づくと思うし、その柱だけ作っといて後はおのおのが好きなことをやっていければいいなと思う」と今後の活動を見据えた。

 ◆流れ星☆(ながれぼし)2000年6月に結成。岐阜県出身。高校の同級生としてちゅうえいとたきうえが出会った。2013年のフジテレビ「THE MANZAI」ファイナリスト。ABCテレビ・テレビ朝日系「M-1グランプリ」には03年から計6度準決勝に進出。

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