三浦瑠麗氏 上川外相発言報道を「フェイクニュース」の言葉で解説 「リベラルメディアから攻撃を受けている」とも指摘
国際政治学者の三浦瑠麗氏が20日、自身のX(旧ツイッター)を更新。自民党の上川陽子外務大臣が静岡県知事選の応援演説で「一歩踏み出していただいたこの方を、私たち女性がうまずして、何が女性でしょうか」と発言したことが一部メディアに報じられたことに言及し、「フェイクニュース」という言葉を用いて持論を展開した。
三浦氏はXで、海外へ向けての意見として英語で投稿。「上川外務大臣は今、リベラルメディアから攻撃を受けている。興味深いのは、彼女が穏健派であるために攻撃されているということだ。彼らは彼女を右翼のように見せたいのだ」と断じた。
その上で「彼女の政治的スタンスはヒラリー・クリントンに似ている」と、2016年の米大統領選挙でトランプ氏に敗れたクリントン氏の名を挙げて説明。「ヒラリーは進歩主義者からの攻撃で大きなダメージを受けた」「彼らはヒラリーの名誉を傷つけようとし、ある程度成功した。そして、ロシアからのフェイクニュースが広まった」とし「フェイクニュースを使った政治介入を可能にする環境は、すでにアメリカに存在していた」とつづった。
さらに「憎悪と不信、悪意と不誠実。誰がその恩恵を受けるのでしょうか?自由民主主義は公平さと誠実さによって運営されなければなりません。そうでなければ、選挙への外国の介入に対して無力になってしまいます」と主張。上川外相の発言を伝えた一部メディアの実名を挙げた上で「他の普通のニュースと同じように受け取らず、よく考えてください。彼女はそんな馬鹿げたことを言うでしょうか?」と主張した。
上川外相は18日に静岡市内で行われた集会で、静岡県知事選挙の応援演説を実施。「一歩踏み出していただいたこの方を、私たち女性が(県知事として)生まずして、何が女性でしょうか」と発言したが、19日に「女性パワーで未来を変えるという私の真意と違う形で受け止められる可能性があるとの指摘を真摯に受け止め」とし、発言を撤回していた。