２２日に放送されたＮＨＫ連続テレビ小説「虎に翼」では、寅子（伊藤沙莉）の兄・直道（上川周作）の決めゼリフが涙を誘った。

　直道にもついに召集令状が届き、出征が決まった。母・はる（石田ゆり子）がふるまったできる限りのごちそうが並ぶ食卓で、直道は「母さん無理したんじゃないの」と明るく振る舞うと、「俺にはわかる。日本はこの戦争に勝って、子供達にとってもっともっといい国になっていくって」と直道の決めぜりふが飛び出した。

　出発の日。直道が寅子へ「俺にはわかる。お前が元気な男の子産むと」と再び口に。これまではことごとく外れてツッコミを入れられていた直道の予測だが、寅子もこの日ばかりは「お兄ちゃんがそういうのなら、女の子だね」と寂しげに答えていた。

　妻の花江（森田望智）と人目もはばからず抱き合い、別れを惜しんだ。「大好きよ、直道さん。絶対、帰ってきてね」と涙ながらに願う花江に、「俺にはわかる…」とは言えなかった。

　劇中で初めてもの悲しく響いた「俺にはわかる」にネットも反応、一時トレンド入りした。「まさか直道兄さんに泣かされるとは」「帰ってくるよって言わないお兄ちゃんがつらい」「『俺にはわかる』がこんなにつらいとは」「開始早々泣く。化粧できひん」「帰ってくるよって言わないお兄ちゃんつらい。言ったら逆になるからわかって言ったのかな」との声が相次いだ。