藤井聡太王将就位式「なかなか運動することが少なかったので」記念品にエアロバイク
将棋の藤井聡太王将(21=竜王、名人、王位、叡王、王座、棋王、棋聖と八冠)が23日、都内で行われた「第73期王将戦 王将就位式」に出席し、王将盾などが贈られた。
藤井王将は菅井竜也八段に4連勝(0敗)で制した。「集中して考えることができて、得るものが多いシーズンにできた」と振り返った。
就位式では記念品として藤井王将が希望した「エアロバイク」も贈られた。「なかなか運動することが少なかったので、そういう機会を作った方がいいかなと思った」と希望した理由を語り、「エアロバイクかランニングマシンか迷ったのですが、谷川(浩司)十七世名人がエアロバイクを使われているというお話を参考にしました」とも明かした。
トレーニングの頻度については「今まで(エアロバイクを)やったことがないのでどれくらいできるか分からないけど、徐々に負荷を上げていければいいかなと思います」と見据えた。その上で「普段から運動することが長い目で見た時に対局にも効果は期待できるのかなと思います」と体作りを棋力にもつなげていく。
現在は名人戦と叡王戦を戦っており、叡王戦は1勝2敗とタイトル戦では自身初のカド番に追い込まれている。「将棋に関しては勝つこともあれば負けることもある。勝敗を深刻に捉えすぎないことも大事」と冷静に受け止めており、「スコア的には苦しい状況。今やるべきこと、臨む上での気持ちは何か変わることはない。今まで通り全力で指したい」と意気込んだ。