草彅剛 劣等感を救ってくれた名演出家に感謝の思い 珠玉の言葉に林修先生もハライチ・澤部らもジーン
俳優・草彅剛(49)が26日放送のMBS・TBS系「日曜日の初耳学」で林修氏のインタビューに応じ、自身の演技を開花させてくれたという恩師について語った。
映画、ドラマ、舞台で大活躍の草彅だが、「高校は芸能コースだったんですけど、仕事がないから3年間無遅刻無欠席で。当時、グループで主役やったのは僕が最後で」と、SMAP時代は劣等感に苦しんだ時期もあったという。
ブレイクのきっかけを聞かれると、25歳の時に出演した舞台『蒲田行進曲』での演出家・つかこうへい氏との出会いを挙げた。「君の中には魔物がいる。そこがすごくいい。感情の扉を開こう」との言葉をかけられ、台本をほとんど使わない口立てという演出法にも乗って売れない役者・ヤスに、当時の自分の気持ちを重ねることができ「ヤスというフィルターを通して自分の気持ちをすべて舞台に注ぎ込めた」という。
その舞台で得たものは演技にとどまらない。草彅は「僕はすごい未完成なんですよ。完全な人なんていないわけで。だけど、つか先生のヤスを演じたことで、足りないものとか不完全なものの中にその人なりの個性とか輝きがあるんだよっていうふうにつか先生が教えてくれた、そういう役で。生きる上でも不完全なものっていいんじゃないかなって思ったりする」と語った。
林氏は「つかさんから学んだことは演技だけじゃなく、生き方の軸にも大きな影響があるということですね」と感嘆。つか氏の一言には、インタビューを見ていたスタジオでもハライチ・澤部佑が「何それ!」とうなり、タレント・島崎和歌子も無言で首を振りながら感心していた。