尾上丑之助 来年5月に史上最年少11歳で「六代目菊之助」襲名 「祖父、吉右衛門のような役者に」   

 八代目尾上菊五郎と、六代目尾上菊之助の襲名披露会見に臨む(右から)尾上菊五郎、菊之助、丑之助
 六代目尾上菊之助の襲名披露会見に出席した尾上丑之助
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 歌舞伎俳優の尾上菊五郎(81)と長男・菊之助(46)、孫の丑之助(10)が27日、都内で記者会見し、来年5月に菊之助が八代目菊五郎、丑之助が六代目菊之助を襲名すると発表した。当代の菊五郎は、襲名後も引き続き「七代目菊五郎」を名乗る。松竹によると、江戸時代から続く歌舞伎400年の歴史上、同じ大名跡の俳優が同時期に2人存在する前例は確認できないという。

 丑之助は、史上最年少での菊之助襲名となる。自身の襲名とともに八代目菊五郎となる父は、1996年5月に当時最年少となる19歳で菊之助を襲名。11月に11歳となり「襲名から6年くらいしかたっていないので、もう少し丑之助でと思っていました」という思いも明かしながら「これからも一層の努力をして名前に負けない役者を目指します」と意気込みを語った。

 目指すべき高みを口にした。菊之助襲名に際して「祖父菊五郎、祖父(21年に亡くなった中村)吉右衛門のような役者になりたい。父が話したように、心情を大切にする役者になりたい」と偉大な2人の祖父の名を挙げた。襲名披露興行となる来年5月の公演では「弁天娘小野白波」の弁天小僧菊之助役を演じることになり「小さい頃から憧れていた役なので、襲名興行でできてうれしい」と語った。

 会見に同席した祖父の七代目菊五郎は、丑之助の成長について「菊之助がしっかりと教えているので安心。『一生懸命やっています』『行儀よくやっています』と聞くとうれしい」と破顔した。

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