星野源の不倫疑惑投稿 リポストに法的責任は?「よんチャン」識者が解説「なりうる」も 分かれ目は意外なところに
シンガー・ソングライターの星野源(43)が不倫をしていると想起させる書き込みがXで行われた問題について、29日、MBS「よんチャンTV」で特集。インフルエンサーによる書き込みを、リポスト(拡散行為)した場合に法的責任を問われる可能性があるか、識者が解説した。
河西邦剛弁護士は、まず、書き込んだインフルエンサーが責任を問われる可能性は「当然ある。もし内容が真実でないなら、不倫をしたという社会的評価を下げることになるので、名誉毀損に該当する」と話した。
今回は、星野と固有名詞を書かず、「男性歌手が不倫した」となっていることについては「果たして男性歌手が星野さんと分かるかという同定可能性が問題になる」と指摘。今回のケースは「ぼかしてはいるけど、星野源さんと同定可能性があると認められる可能性は高い。法的責任を問われる可能性がある」とした。
続いて、投稿をリポストした行為で法的責任を問われる可能性に関しては「拡散、いわゆるリポストについては、裁判所は2つの見方をしている」と解説した。2つとは、①コメントをつけない単純なリポストと、②コメントつきのポストで「一番、名誉毀損に問われかねないのは、単純リポスト」という。
「裁判所の考え方としては、単純リポストするということは、本の内容について賛同的だから、リポストしたんでしょというふうに考えることもあって、元のポストが名誉毀損にあたると、リポストした人も名誉毀損になりうる」と述べた。
河西弁護士はコメントつきリポストについては「意見を言うための前提としてリポストしてる場合には、どういうふうにコメントをつけたか。これが問題になる」と、内容などによるとした。
さらにハートマークで「いいね」をする行為は、「元のポストに賛同してるんだ、拡散するんだという意思表明になる」と単純リポストと同じ扱いを受ける可能性が高いとした。
一方で「星野源では?」と推測する投稿をした人については、「今回の件でいうと、法的責任が問われないかなと思う。いろんな人が推測しているので、そのうちの一人が損害賠償請求をされる可能性は低い」と話した。
河西弁護士は総じて「基本的に誹謗中傷になる可能性のあるポストには反応しないこと」とまとめた。