市川團十郎 長男・新之助との「連獅子」断っていた 道頓堀で「にらみ」披露 大阪へのこだわり明かす

 「にらみ」を披露する市川團十郎
 船上で「にらみ」を披露する市川團十郎(撮影・石井剣太郎)
 紙吹雪が舞う中、船上から手を振る市川團十郎
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 歌舞伎役者の市川團十郎が30日、10月10日から大阪松竹座で行う、市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露、八代目市川新之助初舞台「十月歌舞伎」の成功を祈願し、大阪・道頓堀に登場。船上から口上と、受けると1年間無病息災で過ごせるとされる「にらみ」を披露し、集まった観客を沸かせた。

 道頓堀・戎橋の真下、津軽三味線や和太鼓の生演奏の中、真っ赤な舞台が設置された船上に團十郎が姿を現すと、道頓堀の両端を埋めた観衆から「成田屋!」の声がかかった。軽快に話し始めた團十郎は「2代目の市川團十郎白猿が約280年前に『雷神不動北山櫻』を上演しまして、大当たりしたそうでございます。それ故に、どうしても襲名披露は、大阪でこの演目をご覧いただきたいと思っていた」と、今回の襲名披露に至る経緯を説明した。

 襲名披露の夜の部では、新之助との初の親子「連獅子」が実現する。「東京でもたびたびお話はあったんですが、何回もお断りして、必ず大阪でご覧いただきたいと思っていた」と、縁深い大阪の地への思いを語った。

 2022年には高さ634メートルの東京スカイツリーで「にらみ」、今回は海抜3メートルの道頓堀。歌舞伎の演出でもある東西南北と天地を意味する「六方」にひっかけ、「道頓堀でにらみを披露できること、私にとってこのようなありがたいことはございません」と、感謝と共に「にらみ」を披露し、多くのかけ声と拍手を受けていた。

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