青木裕子アナ 子育ては土台作り 「実体験以上の学びはない」夫・矢部浩之と話し合い言語化

 等身大の“ママ”姿を語ってくれた青木裕子アナウンサー(撮影・出月俊成)
 等身大の“ママ”姿を語ってくれた青木裕子
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 フリーアナウンサーの青木裕子(41)が育児論を語った。10歳の長男、8歳の次男はともに小学校受験を経験。「実体験以上の学びはない」をテーマに家族ぐるみで四季折々のイベントを行っているが、期待し過ぎないことが肝心だと実感を込める。夫のナインティナイン・矢部浩之(52)と話すのは「子育てってベース作り」。その真意とは-。

 「ママって?」と聞かれると、迷いなく「ママってふつうの人間」と答えた。

 「『母は強し』って言われるじゃないですか?母親になった瞬間から急に神格化されるけど、結構、迷ってるし、手探りだよって言いたいことは多いです。『さすがママだね』で誤魔化さないでほしいなって思います」

 照れ笑い半分、苦笑い半分だったが、実感がこもっていた。

 教育論について意識するようになったきっかけは長男の小学校受験。願書に教育方針を書かなければならず、夫の矢部と改めて話し合い、言語化した。

 「どういうことを大切にしているんだろうねって話をして『実体験以上の学びはない。それを通して子供と向き合うことを大切にしたい』ってことなんだとまとまりました」

 小学校受験では季節の問題が出るが、座学ではなく体験で学ぼうと、春に潮干狩り、夏にはキャンプ、秋は栗拾い、冬にはスキー…と四季を感じるイベントを開催。ママ友情報網を最大限に生かし「目からうろこ、そんな世界線があったんだってことが多かったです」と自身も未体験の世界に身を投じてきた。

 能動的に行事を生み出す中で悟ったのは「期待し過ぎないこと」だという。「『今日、山に登ったからガッツがつきました!』ってことはなかなか子育ての中にはなくて『これをやったから、うちの子はこうなりました!』と言えることってないんです」。何か経験すればゲームのようにレベルアップの音が鳴るわけではないのが現実。悩み考えながらも、おおらかに見守るよう意識は変化していったという。

 「夫とは『私たちにできることってベースを作ることだけだよね』と話してます。『ベース作りだよね、子育ては』って。何かあった時、それがいいことか悪いことか判断できるベースを作ることしかできない。信じるしかできないねって」

 続けて「だから、何かをしたからって、めっちゃいい子にはなってないです。めっちゃ賢くもなってないです。それは確かです」と笑った。

 子育ては、土台作り。夫婦で大工となって強固に施工し、どんな風雨、災害にも耐えられるように祈るしかない。

 「やっぱり自信満々に『完璧な子育てをしている!』と言い切れる人って本当にごくわずかで、みんな分からないし、難しいし、しんどいし、もがきながら子育てしていると思うんです。正解は見えないし、正解はない。でも、正解がないって、いい言葉みたいで、すごくしんどいことじゃないですか? だから、やっぱり子育てって大変だと思うんです。でも、楽しいし、できることはうれしい。少しでも前向きに取り組めるようにと考えるようにしています」

 苦しんで、楽しんで、今日もまた2児の土台を固めている。

 ◆青木裕子(あおき・ゆうこ)1983年1月7日生まれ。埼玉県出身。慶大卒業後の2005年にTBS入社。「サンデージャポン」のアシスタントなどで活躍。12年末に退社し、13年3月にナインティナインの矢部浩之と結婚。14年3月に長男、16年1月に次男を出産。近年はモデル、ナレーションなど活動の幅を広げている。

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