「グランメゾン東京」が映画化 今冬公開、舞台はパリへ キムタク主演ドラマ9年ぶり映画化「劇場でぜひ召し上がって」

 俳優の木村拓哉(51)が主演した、2019年のTBS系ドラマ「グランメゾン東京」が映画化され、「グランメゾン・パリ」として今冬公開されることが6日、分かった。木村主演のドラマが映画化されるのは15年公開の「HERO」以来、9年ぶりとなる。

 舞台は東京からフランス・パリへ移り、木村演じるシェフ・尾花夏樹と、鈴木京香演じる早見倫子が新店舗「グランメゾン・パリ」を立ち上げ、アジア人初の三つ星獲得を目指し奮闘する。フランスで二つ星を獲得しながら挫折した経験を持つ尾花だけに、再び悲願へ手を伸ばすことは、演じる木村にとっても「大きな挑戦」になったという。

 今年1月、「グランメゾン・プロジェクト」が始動。同じく今冬には完全新作のスペシャルドラマ放送が予定されている。映画でも鈴木京香(56)、沢村一樹(56)、及川光博(54)ら主要キャストが続投。木村は「5年間各々の中で役がしっかり生きていたなという印象がものすごくありました」と、手応えを口にした。

 強力な“援軍”も登場。今作の料理監修は、20年、実際にミシュランガイド・フランスでアジア人初の三つ星を獲得した、「Restaurant KEI」の小林圭シェフが務める。20年以降もアジア人店舗の三つ星は現れていない偉業。木村は敬意を込めて、髪の毛を小林シェフと同じ金に染め上げ、決意を持って撮影に臨んだという。

 3月にはパリでの大規模なロケも敢行。出演者は日本語と同等な量のフランス語のセリフにも挑み、木村が「台本を読んだ時は、それこそパリで三つ星を獲るくらい『撮れるわけないだろう』という内容に感じた」と、驚くほど濃密なものとなった。

 世界最高峰の三つ星への“最後の挑戦”。ファン待望の続編を前に、木村は「大人の本気を出して一品一品を仕上げていると思いますので、皆さんに劇場でぜひ召し上がっていただけたら」と、思いを込めて語った。

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