門倉有希さん逝去 乳がん闘病5年4カ月 30周年のステージかなわず ハスキーボイスでファン魅了

 「ノラ」のヒットで知られる歌手の門倉有希(かどくら・ゆき=本名・金田充恵=かねだ・みつえ)さんが、6日午前5時30分に乳がんのため死去したことが7日、分かった。公式サイトで発表された。50歳。福島県出身。2019年に乳がんが発覚したことを公表していた。通夜は12日午後6時、葬儀・告別式は13日午前10時30分から都内で営まれる。喪主は夫の金田大(かねだ・まさる)氏。

 独特のハスキーボイスでファンを魅了してきた門倉さんのステージ復帰への願いはかなわなかった。乳がん発覚から5年4カ月。入院先の病院で静かに旅立った。

 公式サイトには「今年はデビュー30周年、もう一度ステージに立つ為、治療に専念してまいりましたが6月6日に永眠いたしました」と訃報が記され、「30年間、門倉有希を応援、支えて頂いた皆様本当にありがとうございました」と感謝がつづられた。5月22日には「歌手生活30周年記念ベストアルバム」を発売したばかりだった。

 門倉さんは2019年2月に乳がんであることが判明。同年9月には、自身のブログで乳がんの治療を受けたことを公表。放射線治療を開始し「私には歌の仕事しかない」「がんに負けている訳にはいきません」と強い決意を報告していた。闘病生活を続けながらステージに立ち続けていたが、一昨年12月から体調不良により休養。所属事務所によると最期のコンサートは1年半ほど前だという。

 門倉さんは94年2月にシングル「鴎…カモメ」で歌手デビュー。96年にはデビュー3年目にしてNHK紅白歌合戦に初出場するなど、人気を博した。しかし、デビュー直後の94年10月には、精神的疲労を理由に休養を発表。その後、16年にテレビ番組に出演した際には、オーディションで知り合った男性に監禁されていたことを明らかにするなど、波乱の芸能生活を送っていた。

 98年にリリースした「ノラ」は現在もカラオケランキングの上位をキープするなど、約80万枚のロングヒットとなっている。愛された歌はこれからも残っていく。

 ◆門倉有希(かどくら・ゆき)1973年12月1日生まれ。福島県須賀川市出身。94年に「鴎…カモメ」でデビュー。96年のNHK新人歌謡コンテストでグランプリを受賞し、同年のNHK紅白歌合戦に初出場。98年リリースの「ノラ」はロングヒットチャートに78週連続でチャートインするなど80万枚を超えるヒットに。14年にはシンガポールで初の海外コンサートを開催。猫好きで知られ、小動物看護士、小動物介護士、ドッグシッターの資格を取得した。

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