絢香 世界遺産・薬師寺で「三日月」歌う 「歌手人生の中でもうないんじゃないか」
シンガー・ソングライターの絢香が8日、世界遺産にも登録されている奈良・薬師寺で奉納コンサート「SYMPHONIC CONCERT in薬師寺」を行った。
110年ぶりの解体修理が終わった国宝・東塔を背負うステージに立った絢香。欧州でも活躍する栁澤寿男氏の指揮の元、約50人の京都フィルハーモニー室内合奏団特別交響楽団の演奏と共に、野外ながらしっとりと伸びやかな歌声を響かせた。
代表曲「三日月」や、先月29日リリースの新曲「ずっとキミと」など11曲を歌い上げ、「この日を心から楽しみにしてきました。こんなに素敵なありがたい場所で歌えるなんて、歌手人生の中でも、もうないんじゃないかと思える貴重な時間だと思う」と、神聖で特別な舞台を喜んだ。
日が落ち、夕闇の中で東塔がライトアップされると「なんて美しいんでしょう」と、感動の面持ち。アンコールの「にじいろ」では約2000人の観客から総立ちで手拍子を送られた。コンサートを終えた絢香は「歴史ある素晴らしい場所で、鳥のさえずりを聴きながら、変わりゆく空の色を眺めながら、美しいオーケストラの音に包まれて歌う時間は、特別で幸せな時間でした」と、感慨深げに振り返った。