岩崎宏美 20年後も孫の前でステージへ 初孫にメロメロ「成長を見守りたい」 目標は健康

 薬師寺でのコンサートを控える岩崎宏美(左)と岩崎良美
 薬師寺でのコンサートを控える岩崎宏美
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 歌手の岩崎宏美(65)が9日に妹で歌手の岩崎良美(62)とともに、奈良・薬師寺の特設舞台で、奉納コンサート「岩崎宏美&岩崎良美 SYMPHONIC CONCERT in 薬師寺」を開催する。世界遺産での歌唱を前に、このほどデイリースポーツの取材に応じた岩崎は、良美への思いや、2月に初孫が誕生しおばあちゃんとなった心境、そして自身の今後についても語った。

 舞台は世界遺産、バックには欧州で活躍する指揮者・栁澤寿男氏率いる京都フィルハーモニー室内合奏団特別交響楽団が控える。かつてはエジプトのピラミッドを背に歌った経験も持つ岩崎だが、「49年歌ってきたけど、オーケストラと歌うのは数えるほど。今まで歌ってきたご褒美なのかな」と、無邪気な笑顔を見せる。

 岩崎の提案で妹・良美との共演が決定。俳優活動に専念し、一時は歌から距離を置いていた良美について、「今はまた自分の歌をすごく楽しんで、真摯(しんし)に歌に向き合っている」と明かす。「妹はひとつのことにすごく時間をかけてやる人。それで自分に自信をつけて、姿勢を崩さずやっているのもすごいと思う」とリスペクトを込め、ステージ上では互いに刺激し合う存在だ。

 自身のコンサートはもちろん、ジャズピアニストの国府弘子と各地を巡り、ヴァイオリニストの葉加瀬太郎主催のフェスに参加するなど、精力的に歌手活動を続ける岩崎だが、60歳を超え、自身の老いについて考えることが増えていたという。「みんなの知っている顔から離れ、どう変わっていくのか、自分でも想像がつかない」と思い悩み、「私はプライベートも包み隠さず生きてきたけど、どこまでこのままいくのかな、どこかで潔く辞めなきゃなと思っていた」と、「引退」について偽らざる思いを口にする。

 しかし今年2月、長男に第1子が誕生し、“おばあちゃん”になったことで大きな心境に変化が。「ようやく笑うようになって。本当に、あまりにもかわいいですよね」と、初孫にデレデレ。これからの人生の目標を「健康、それしかない」と断言する。

 「とにかくこの子が20歳になるのが見たい。成長を見守りたい。やっぱり頑張らなきゃな、って思いますよね」。20年後、85歳となった自身を想像しつつ、「元気なら歌っていると思います」と力を込める。孫の目の前でステージに立ち、「『あれ、おばあちゃんなんだよ』ってできたらいいですね」。「引退」の2文字はいったん横に置き、新たな夢のために、これからも歌い続ける。

 ◆岩崎宏美(いわさき・ひろみ)1958年11月12日生まれ。東京都出身。中3でオーディション番組「スター誕生!」に出場し、1975年4月25日に「天まで響け!!岩崎宏美」のキャッチフレーズでデビュー。7月発売の2ndシングル「ロマンス」がオリコン1位を獲得。その年のレコード大賞新人賞を受賞し、NHK紅白歌合戦にも出場。82年には火曜サスペンス劇場の主題歌「聖母たちのララバイ」が130万枚の大ヒット。2020年にはデビュー45周年を迎えた。

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