ＥＢｉＤＡＮの５人組グループ・Ｍ！ＬＫが９日、神奈川県・ぴあアリーナＭＭで全国ツアー「ＨＥＲＯ」の最終公演を行い、初のアリーナツアーを開催すると発表した。グループ最大規模の３万５０００人を動員した今回のツアーを全公演ソールドアウトで完走。冒頭からフライングで沸かせ、２時間超、２２曲の熱演で、１１月の１０周年に向けてグループの進化を提示した。

　オープニングで幕が取り払われると、メンバー５人は地上１５メートルの高さにフライングしていた。演出を熱望した佐野勇斗（２６）は「盛り上がってるか～！？今日は世界一みんなを幸せにするよ～！」と宙に舞いながらシャウト。公演タイトルそのままにヒーローとなり、飛びながらのパフォーマンスで９０００人の度肝を抜いた。

　昨年１０月には、すでにツアーの準備に着手。半年かけて思いを詰め込み、３月３０日の福岡公演から４都市を巡ってきた。ライブは「ヒーローたちが地球を救う」構成。コントを挟みつつ、時にダンスで映像の隕石（いんせき）を破壊するなど硬軟織り交ぜたステージを展開した。

　最新シングル「ブルーシャワー」など話題曲を詰め込み、リーダーの吉田仁人（２４）は「今までで１番たくさんの方にみてもらったツアーが無事に終わってよかった」と安堵（あんど）の表情でステージを去った…が、その後にもサプライズを用意。スクリーンにアリーナツアーのスケジュールが映し出されると、大歓声が起こった。

　１１月３、４日にさいたまスーパーアリーナ、１２月２２日に大阪城ホールで開催。グループが掲げるドームツアーのための「５つの目標」の１つ、アリーナツアーを現実のものとし、ライブ後に佐野は「よりたくさんのみんなを幸せにして、一人でも多くの、近くの、みんなのもとへ幸せとエネルギーを届けます」とコメントを寄せた。