「ＺＯＺＯ」創業者で実業家の前澤友作氏（４８）が９日、宮城・村田町のサーキット「スポーツランドＳＵＧＯ」で行われたフェラーリ限定のレース「フェラーリ・チャレンジ・ジャパン」にドライバーとして出場し、追突事故を起こして病院に救急搬送された。

　前澤氏はレース開始から約２５分後、コーナーでインから他車を追い抜こうとしたところで接触。リスタートしたものの、直後に別の車に追突してしまった。

　前澤氏の関係者はデイリースポーツの取材に対し「事故を起こしたことは事実です」と認めた。前澤氏は生命に別条はなく、精密検査のため病院に搬送されたという。現場にはドクターヘリも出動したが、関係者は「ヘリには乗っていません」と話した。

　宮城・仙南地域広域行政事務組合消防本部によると、レース関係者から１１９番通報があったのは午後２時３３分。５０代男性がレース中に事故を起こし、胸の痛みを訴えたためドクターヘリが出動し、仙台市内の病院に搬送した。午後２時４０分には、同事故で負傷した４０代男性も胸の痛みを訴えたという通報が入り、救急車が出動。４０代男性は、同病院に陸路で搬送された。この「４０代男性」が前澤氏とみられる。

　「フェラーリ・チャレンジ」はフェラーリのクライアントレース部門が開催しており、３０年以上の歴史を誇る世界的なレース。「－ジャパン」は２０２３年に創設された。出場するには国内Ａライセンスが必要となっている。使用車両は「４８８チャレンジＥｖｏ」のみのワンメイクレース。前澤氏は１２日に静岡・富士スピードウェイで行われた第２戦にも出場し、「コッパ・シェル・アマクラス」で優勝していた。