「虎に翼」花岡の栄養失調死 「まんぷく」では橋爪功が「友人」と 「とと姉ちゃん」モデルにも影響

 10日に放送されたNHK連続テレビ小説「虎に翼」では、食糧管理法を担当していた花岡(岩田剛典)の栄養失調死が新聞などで報じられ、法曹界だけではなく、世間の人も衝撃を与えたとナレーションで説明されているが、実はこの花岡の死は、過去の朝ドラにも影響を及ぼしていた。

 花岡は、食糧管理法を担当していたことから、裁く判事が法を犯すことはできないと、配給の食糧のみで生活。多くの人はヤミ市で米など、栄養価の高いものを購入し、暮らしていたが、花岡の弁当はちょっぴりの玄米のみ。ネットでは心配の声が上がっていたが、その不安は的中し、花岡は餓死してしまう。

 花岡のモデルと言われている判事の山口良忠氏は、やはり栄養失調で倒れ、33歳で死去。当時はやはり大きく報じられたと言われている。

 戦争時代を描いた朝ドラは数多くあるが、その中で18年放送の「まんぷく」では、大阪商工会議所の会長で、大阪経済界の重鎮である三田村(橋爪功)が、萬平が開発した栄養食品・ダネイホンを売り出す際に、自分の友人でヤミ市の食糧を拒否し、餓死した裁判官がいたと説明し、渋る世良を説得したシーンがあった。

 また、16年に放送された「とと姉ちゃん」のモデルとなった大橋鎮子氏は、山口氏の死にショックを受け、卵を約50個、裁判官に差し入れたとされている。

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