阪急阪神ホールディングス（ＨＤ）株式会社の「第１８６回　定時株主総会」が１４日、大阪市内で行われた。昨年９月に宝塚歌劇団宙組の２５歳の劇団員が急死したことから、開会のあいさつで角和夫会長が「去年９月の宝塚歌劇団員の逝去について、株主の皆さまにご心配をおかけしていることを心よりおわび申し上げます」と謝罪。「２度と発生させないよう、グループ一丸となって全力で取り組んでまいります」と深々と頭を下げた。

　劇団員急死については、同劇団ではパワーハラスメントや過重労働を認め、今年３月末に遺族側と和解が成立している。また宙組は急死以降、全ての公演がストップしていたが、２０日に兵庫・宝塚大劇場で、特別公演「Ｌｅ　Ｇｒａｎｄ　Ｅｓｃａｌｉｅｒ　－ル・グラン・エスカリエ－」が開幕。約９カ月ぶりに再始動する。

　この日は朝から多くの株主が来場した。大阪市からきた５０代の女性は「宝塚はずっと見てきたし、応援してる。でも当事者の処分がなく、説明もないままの再開はどうなのか。チケットも公式のファンクラブでは当たらないし、どこにあるの！？」と不満を口にしていた。