大多亮カンテレ新社長が会見 STARTO社タレントの起用は「しっかりとした補償が進んでいるか」 「東京ラブストーリー」など手がけた大多亮氏
新しく関西テレビの社長に就任した大多亮氏(65)が19日、大阪市内の同局で会見を行い、「カンテレには伸びしろしかない。やるべきことをやれば」と決意を語った。
大多氏はフジテレビ時代に「東京ラブストーリー」「101回目のプロポーズ」など、大ヒットしたトレンディードラマのプロデューサーを務めたことで知られるが、「私がいろいろ言うと嫌がられるでしょうね(笑)。だからドラマの現場に口を出すつもりは毛頭ない」とした上で、「(カンテレには)脚本力のあるプロデューサーといい脚本家がそろっている。そこにいい演者が乗っかってハイレベルのドラマを生み出している感じがする。だから『エルピス』みたいなドラマから『GTO』みたいなエンタメ性の高いものまでやってほしいと思いますし、昔のドラマのリメークをしてもいいんじゃないかなと思います」と、自身の考えも言及した。
今回は自身初の転勤、単身赴任となり、「65年間東京におりまして、大丈夫かな、と。いろいろアドバイスされました。巨人、阪神と言っちゃいけない。阪神、巨人と言いなさいとかね」と苦笑い。前日にはミナミの繁華街で食事し、大阪人のパワー、活気に触発されたという。
大多氏は会見の冒頭で「視聴率、ヒットこそ全て。ヒットが出ないところに人も金も集まらない」と強調。そして「今の5月の数字を見ていると、首位奪還も夢ではない」と気合を入れた。さらにAIを活用したコンテンツの充実化や、人手不足の解消などの展望も示した。
また、テレビのコンプライアンスについても、「非常に厳しくなっている。僕らが作っていた時とは全然違う。時代に合わせて変化しなければならない」と話した。STARTO ENTERTAINMENT社所属のタレント起用については「福田(淳)社長とも直接話をしていますが、やはりSMILE-UP.がしっかりとした補償を随時きちんと進めているかどうか、これが一番大きい」と言及した。
漫画コミック原作のドラマについては「原作者との信頼関係はやはり大きい。最初に原作者の方と詰めておくとか、そういうことは絶対やった方がいいなという風に思っています」などと自身の考えを述べた。