アイドルグループ・アンジュルムが１９日、横浜市の横浜アリーナで佐々木莉佳子（２３）の卒業コンサート「愛情の世界へ、君もおいでよ」を開催し、１万２０００人が来場した。

　佐々木のイエローカラーのペンライトが光る中、メドレーを含む全２８曲を歌った。佐々木は１１年間の活動の集大成として、コンサート終盤には、グループ名の由来となっている天使をイメージした白のドレスを着用。アンコールでは自身の思い入れのある曲で、この日の公演用にアレンジした「君だけじゃないさ…ｆｒｉｅｎｄｓ」をソロで、涙を流しながら熱唱した。

　宮城・気仙沼市出身でグループ加入前の１１年には東日本大震災を経験。「人生のターニングポイントとなった３月１１日は今でも、これから先も、忘れることはありません。笑顔というものがどれだけ、周りを照らし、包み込むのか」としみじみと手紙を読み上げた。

　さらに続けて「『宇宙一のトップアイドルになります！』そう言って地元気仙沼を飛び出した当時の私へ。今のわたしの日常には笑顔があふれていて…。大きな夢を掲げて突っ走ってきた１１年間。自分の選択に悔いはありません」と最後は涙を拭い、晴れやかな表情で訴えた。今後はソロで活動していく予定。