宝塚 宙組公演 20日に約9カ月ぶり再開【劇団員急死問題の経緯】
宝塚歌劇団宙組公演が20日、約9カ月ぶりに本拠地・宝塚大劇場で再開する。25歳の宙組劇団員が急死して以来、宙組は大劇場をはじめ、全公演が中止となっていた。今回上演されるのは、トップスター芹香斗亜と、トップ娘役・春乃さくら主演のショーのみの特別公演「Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-」。宝塚は30日まで。東京宝塚劇場は7月20日~8月25日。
◆劇団員急死問題の経緯
【2023年】
9月30日 歌劇団宙組の25歳劇団員が自宅マンション敷地内で死亡
11月10日 遺族の代理人弁護士が、団員急死の原因は「過重な業務や上級生劇団員のパワハラ」と訴え
11月14日 歌劇団が謝罪会見。木場健之理事長が引責辞任へ。過重労働は認めるも、いじめ・パワハラは否定
12月5日 遺族の代理人が阪急グループ・劇団あてに意見書、パワハラの証拠とするLINE画像などを提出
【2024年】
1月24日 歌劇団の親会社・阪急阪神HD側が、歌劇団関係者らのパワハラなどがあったことを認め、遺族側へ謝罪する意向を固めたことが判明
2月27日 遺族の代理人会見で、亡くなった劇団員の妹でもある現役団員が「宝塚は治外法権の場所ではありません」「姉の命の重さを何だと思っているのでしょうか」と声明
2月29日 阪急阪神HDの角和夫会長が、歌劇団と養成機関「宝塚音楽学校」の両理事を退任
3月28日 宝塚歌劇団が会見で全面謝罪。女性側遺族との合意書が締結されたことを発表
4月13日 劇団員急死以後、中止となっていた宙組公演の再開を発表
5月14日 阪急電鉄が再発防止のため、外部有識者でつくるアドバイザリーボード(助言機関)を設置し、第1回会合を開いたと発表
5月21日 劇団員の妹が退団したことが明らかになる
6月14日 阪急阪神HD株主総会。劇団員急死をめぐる質問が相次ぐ
6月20日 宝塚大劇場特別公演で宙組が再始動