元女流棋士のフジ竹俣紅アナ ニュース番組に「将棋解説」で出演「これがすごいんですよ!」伊藤匠新叡王のAI凌駕を力説

 元将棋女流棋士のフジテレビ竹俣紅アナウンサーが21日、「イット」に出演。20日に指された叡王戦第5局で藤井聡太八冠が伊藤匠七段に敗れ、タイトル戦で初めて敗退した一局を解説した。

 キャスターの青井実アナから感想を聞かれ「昨日の対局はレベルが高すぎて、プロの方でも解明しきれないような難しい将棋だった。私も見ていて、藤井七冠を逆転することが可能なのかと、驚いた将棋でしたね」とコメントした。

 勝負のポイントについては、形勢がイッキにひっくり返った107手目を挙げつつ、「ここが勝負のポイントのように見えるんですが、実はその前に、分かれ目があったんです」と語り、伊藤新叡王が告白した104手目を大盤解説した。

 「受けに回っていた伊藤叡王が攻めに転じたと、私も見ていて、おぉ!結構踏み込んだなというふうに思う一手でした」という竹俣アナ。しかし、伊藤叡王が指してもAIの評価値は(伊藤:藤井が)34:66から36:64にあまり動きはなかったことから、青井実アナは「あまりポイントにならないような気がするんですけど」と問うた。

 すると、竹俣アナは「青井さん!これがすごいんですよ」と力説。「実はこのときにAIは伊藤叡王の狙いがきちんと読めていなかったんです。つまりAIの考え方に近い藤井七冠よりも伊藤叡王の読みの方が上回っていたということになります」とAIを凌駕する新叡王の驚異的な読みを語った。

 藤井七冠は40分考え107手目を指したが。前後でAIの評価値が39:61から53:47に逆転。自分の不利に気づいたと思われる藤井七冠が、水を盛んに飲んだり、髪を触ったりと、落ち着きがない仕草を指摘。竹俣アナは「近年は、負ける回数が少なくて、困っているところを見せるところがなかったんですが、昨日は何度も見られた」と話した。

 竹俣アナは、森内俊之十八世名人に弟子入りし、2012年に女流2級でプロ入り。2019年に退会した。2021年にフジに入社した。インスタグラムでは清楚な衣装に身を包んだ姿も話題になっている。

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