片岡千壽 師匠・秀太郎の面白エピソード明かす 9回目となる「あべの歌舞伎 晴の会」に向け気合

 歌舞伎俳優の片岡松十郎、片岡千壽、片岡千次郎らが28日、大阪市内で第九回あべの歌舞伎「晴(そら)の会」(8月1~4日、近鉄アート館)の会見に出席した。

 「晴の会」は、松竹の上方歌舞伎塾第1期生の松十郎、千壽、千次郎が中心となり2015年に結成された。今年の演目は『伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)』三幕。曾我兄弟の仇討、赤穂浪士の討入と並んで、日本三大仇討に数えられる上方古典歌舞伎の大作に挑戦する。

 2021年に亡くなった師匠・二代目片岡秀太郎さんの当たり役だった平作娘・お米(よね)を演じる千壽は、「旦那(秀太郎さん)もとても大事にしていたお役。亡くなる10日前に電話をした時に『いつか(本作を)やらせていただきたい』とお話をさせていただきました。すると、『わしが教えたる。“おこめ”はなあ、いや、あれや、“おこめ”や』と。今思い返すと、本当に意識がもうろうとしていたのかもしれませんが(笑)」と、“よね”と“こめ”を言い間違えた師匠のほほ笑ましいエピソードを明かし、会見場を笑いに包んだ。

 続けて「今はこのお米を直接教えていただくことはかなわないんですけど、旦那の(過去の)映像を見たりして、そういうのを頼りにしてですね、旦那のお米というものを舞台で表現できたらいいなと思っています」と師匠の思いを引き継ぐことを誓い、「いつにも増して気合十分で、自分にプレッシャーをかけながら、この作品を作り上げていきたいと思っています」と決意を語っていた。

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