衣類通販大手・ＺＯＺＯの創業者で実業家の前澤友作氏が２９日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われたカーレース「Ｆｅｒｒａｒｉ　Ｃｈａｌｌｅｎｇｅ　Ｊａｐａｎ」にドライバーとして出場。コッパ・シェル　アマクラスで優勝した。前澤氏は９日に宮城県村田町のスポーツランドＳＵＧＯで行われた同レースで追突事故を起こして救急搬送されていたが、復活戦となるレースを鮮やかに制した。

　この日もレース途中で事故が発生し、セーフティーカーが出動してレースが打ち切りになる展開。前澤氏は堅実なドライビングで完走し、５月１２日に静岡・富士スピードウェイで行われた第２戦に続いてのクラス優勝を果たした。表彰式では、大勢の歓声に驚き、手で耳をふさぐようなおどけたポーズを見せながら登場。表彰台の中央に立つと、キャップを脱いで一礼して満面の笑み。トロフィーを受け取ると感無量の表情を浮かべた。

　前澤氏は９日のレースでは、開始から約２５分後にコーナーで他車と接触。リスタートしたものの、直後に別の車に追突し、仙台市内の病院に救急搬送された。軽傷で同日中に退院し、２７日にはレース復帰を表明していた。

　「フェラーリ・チャレンジ」はフェラーリのクライアントレース部門が開催しており、３０年以上の歴史を誇る世界的なレース。「－ジャパン」は２０２３年に創設された。出場するには国内Ａライセンスが必要となっている。使用車両は「４８８チャレンジＥｖｏ」のみのワンメイクレース。マシンの価格は４０００万円超で、エントリー料金は年間フル参戦で１３６０万円、シングルレースのスポット参戦は３７０万円となっている。