純烈を来春電撃卒業する岩永洋昭 かつて語っていた死生観「時間はお金では買えない」

 ムード歌謡グループ・純烈の岩永洋昭(44)が、2025年3月末をもって卒業することが30日、ファンクラブサイトで発表された。オリジナルメンバーだった小田井涼平(53)の卒業を受けて2023年1月1日に加入し、歌もダンスもほぼ未経験ながら奮闘。昨年のNHK紅白歌合戦に出場するなど新メンバーとして愛されてきたが、加入から2年3カ月でグループを去ることになる。所属事務所によると、本人からの申し出という。

 岩永は長崎県波佐見町の焼き物工場で育った一人っ子。大学進学のため福岡に移ると天神でモデル事務所にスカウトされた。当時の社長に言われた言葉が原点。「体が商売道具。千円の安いTシャツでもかっこよく着こなさなきゃいけない」。今でも腹筋はバキバキ。ジムに通わず、自宅や公園で鍛えるフィールド派だ。

 純烈加入時はすでに42歳だった。歌もダンスも苦手で、俳優時代には避けてきた分野だったが、真剣に取り組むこととなり、怒られる日々。悔しさのあまり、名古屋から東京までの新幹線で500ミリリットルのハイボール6缶を飲み干したエピソードを持つ酒豪でもある。

 女手ひとつで育ててくれた母は、66歳で亡くなった。親族や幼なじみも早くに亡くしており「時間は有限なんですよね。人は死ぬんだと改めて思うわけです。時間はお金では買えない」と死生観を語っていた。

 だからこそ、新たな可能性を求めて飛び込んだ純烈だったが、だからこそ、全国を飛び回る日々の中で家族の大切さを再確認したのだろう。加入の際にはリーダーから「純烈を踏み台にしていけ」と背中を押されたという。卒業までも日本武道館公演などビッグイベントが続々。経験を生かし、来春以降の俳優としての活躍を期待したい。

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