【山田美保子のミホコはみていた】「サンデーLIVE」終了に衝撃 東山キャスターとチームワーク抜群 エースアナを生んだ
テレビ朝日の日曜朝の情報番組「サンデーLIVE!!」が9月で終了するとの報道を目にし、少なからず衝撃を受けている。
2017年10月、東山紀之氏をメインキャスターに、コメンテーターには古田敦也氏や浅尾美和氏ら、おなじみの顔を揃えていた。あまり知られていないが、同番組は系列局のメ~テレや朝日放送テレビが制作に加わっており、ゆえに当初、ヒロド歩美アナ(朝日放送テレビ・当時)や濱田隼アナが出演していたのだ。現在も、平石直之アナの両脇にいるのは朝日放送テレビの増田沙織アナとメ~テレの小松崎花菜アナである。
番組開始当初、東山氏にインタビューするため、生放送のスタジオを訪ねたことがある。開始後、数カ月は経っていたと記憶するが、既に出演者やスタッフのコミュニケーションは抜群で、東山氏は当時、午前1時起きで準備をしていると言っていた。ストイックな氏だけに、ニュースキャスターという新たな役割をまっとうするため、下調べをしたり、5時50分の本番開始までに身体もメンタルも整えていたりしていたのだろう。
当初は「キャスター役を演じているようだ」「ドラマを見ているようだ」といった視聴者からの厳しい声が少なからずあったものだが、徐々に東山キャスターは“本物”になっていった。
2020年代に入り、事務所内でタレントの退所が相次ぐようになったときには、東山氏がどんなコメントをするか、エールを贈るかなどが多くのマスコミに注目された。なかでも先輩だった近藤真彦の不倫報道に対し、東山氏が生放送で苦言を呈したことは大きな話題を呼んだものである。
だが、SMILE-UP社長就任に伴い、東山氏が番組を降板したのは昨年9月。そのときも、共演者の多くが残念がっていたのを耳にした。
氏の降板直後の数回は当時レギュラーでもあったテレビ朝日の野上慎平アナが代役を務め、昨年10月からは平石アナがメインとなっている。同アナは今年3月に終了した、城島茂の「週刊ニュースリーダー」の後、土曜日版の「グッド!モーニング」も担当。今年8月で50歳になるベテランであり、「ABEMA Prime」で論客たちを仕切っているスキルは、生放送に活きている。
土曜日版の「グッド!~」には平日版に出演している女性アナウンサーも出ている。「やじうま新聞」の時代から、局アナが多く出演していた早朝の生ワイド。そこで鍛えられた同局のアナウンサーには頼もしい面々が揃っているし、先輩アナは後輩たちを厳しくも温かく指導しているのだ。
思えば、気象予報士とスポーツコメンテーター以外はすべて局アナで揃えている「グッド!モーニング」を経て、昼ワイドや夕方のニュースのメインへと巣立っていくアナウンサーも同局には多い。
メ~テレや朝日放送テレビのスタッフやアナウンサーを含み、チームワーク抜群だった「サンデーLIVE!!」の終了は個人的には惜しいものがあるが、放送日をまた増やす「グッド!モーニング」で、どんなアナウンサーが登場し、育っていくのかを見るのも楽しみだ。