小池百合子氏が圧勝 逆風なんの都知事選 余裕の“午後8時決着”3期目へ「重責痛感」

 任期満了に伴う東京都知事選は7日投開票され、無所属現職の小池百合子氏(71)が当選を確実にした。2期8年の実績をアピールした小池氏は、無所属新人の前広島県安芸高田市長石丸伸二氏(41)、無所属新人の前参院議員蓮舫氏(56)らを寄せ付けず。投票が締め切られた午後8時にNHKなどが当確を打った。過去最多56人の出馬や掲示板ポスター問題など異例ずくめとなった首都決戦。小池氏が三たび任された都政をどうリードするのか、手腕が問われる。

 盤石の戦いだった。午後8時と同時に当確の報道が流れると会見場の支援者らから歓声が上がった。蒸し風呂のような熱気に包まれた部屋でも小池氏は百合の花束を手渡されると満面の笑みを浮かべ「皆さま方の力強いご支持をたまわりまして、3期目の都政のかじ取りをお任せいただきました」と喜びを口にし、「ますます重責を痛感する」と語った。

 蓮舫氏を立憲民主、共産、社民の各党が支援し、当初は事実上の与野党対決とみられていたが、政党の支援を受けない石丸氏も上位争いに加わる展開となった選挙戦。しかし、現職の貫禄を示しライバルを圧倒した。

 「2期8年、都政をお預かりした。コロナ禍の中でも都民の皆さまや医療関係者ご協力もたまわりまして、8年間の実績を評価していただいた」とこれまでの活動に胸を張った。

 公約達成の賛否や、学歴詐称疑惑など逆風もあった。ただ、3度目の今回は高校授業料の実質無償化や「東京大改革3・0」として子育て支援策を公約に支持を得た。築き上げた地盤も固く、99年から12年まで務めた石原慎太郎氏以来の3選を果たした。

 2020年の22人を大幅に上回る過去最多56人の候補者が乱立した異例の選挙戦について「何度も選挙戦を経験していますが、一つの知事という席をめぐって、56人が立候補した。ポスターの掲示、この間には脅迫を受けたり、ヤジや大合唱があったり、今まで経験したことがないような選挙戦でした」と振り返りつつ、涼しい表情。3期目へ「子育てに負担がかからない東京を目指している。人材こそ東京の命」と力強く宣言した。

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