松本幸四郎 京極夏彦作品「狐花」出演に「夢の夢の夢」
歌舞伎俳優の松本幸四郎(51)と小説家・京極夏彦氏が9日、都内で「八月納涼歌舞伎」(8月4日~25日・歌舞伎座)の第3部新作歌舞伎「狐花 葉不見冥府路行」の取材会に出席した。
作品は京極氏の「百鬼夜行」シリーズで、主人公・中禅寺秋彦の曾祖父・中禪寺洲齋の時代を描いた。中禪寺を演じる松本は「京極さんの作品を歌舞伎でできるのも夢の夢の夢ぐらいに思っていましたが、それがやっと実現するということで興奮に満ちています」と喜びをかみしめた。
京極氏はデビュー30周年の年に書き下ろした作品となり「8月の納涼歌舞伎の第3部って、ものすごいことですから大丈夫かなと思ったんですけど…。結構、プレッシャーはありましたが、いつも通りやらせていただきました」と思いを明かした。
酷暑の中の納涼歌舞伎ということで、暑さ対策について問われた松本は「この間、うち近所で、選挙には行きましたので、行って帰ってくるだけで全部、着替えるぐらいな汗びっしょりになったりした」と汗かきであることを明かし、「今月は夜の部に出演しておりまして、滝の中で立ち回りをしているという、そういうことを暑さ対策として取り入れてます。舞台ですので、お金をもらって暑さ対策をしております」とユーモアを交えて話し、会場の笑いを誘った。