「かしまし娘」正司照枝さん自宅で急死、91歳 妹の花江「当日も変わらぬ様子で」「静かに逝きました」

 姉妹漫才トリオ「かしまし娘」のメンバーで、女優の正司照枝(しょうじ・てるえ)さんが、8日に急性心臓死のため大阪府の自宅で死去していたことが10日、分かった。91歳。北海道出身。所属事務所のSHUプロモーションが公式サイトで発表した。長女の歌江さんが今年1月19日に死去したばかりだった。

 サイトでは「弊社所属タレント正司照枝(91)(本名・正司照江)が急性心臓死により令和6年7月8日午後6時頃、自宅にて逝去いたしました」と公表。「葬儀告別式は故人の遺志により家族葬とさせていただく予定です」とし、「これまで応援してくださった皆様に深謝しますと共に謹んでお知らせ申し上げます」と伝えた。

 同事務所には「かしまし娘」三女で照枝さんの妹である正司花江も所属しており、事務所を通じ「亡くなった当日もいつもと変わらぬ様子で、誰の手も煩わせることなく静かに逝きました。子供の頃からずっと一緒に過ごした姉の死をまだ受け止めることができません。今もまだ隣にいるような気がします」とコメントした。

 照枝さんは、女性漫才トリオの草分け的存在として老若男女から愛され続けた「かしまし娘」の次女として、「正司照江」の名で1956年から本格的に活動。ギターを担当し、流行歌や浪曲を取り入れた音曲漫才で一躍、人気者に。「♪うちら陽気なかしまし娘~♪」の歌い出しは世間に広く知られた。

 1981年にトリオとしての活動を休止後、庄司照恵と改名して松竹新喜劇入り。87年に退団し、現在の芸名に戻した。18年には昭和の上方演芸界を盛り上げた功績を評価され、トリオとして上方演芸の殿堂入りを果たしていた。

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