古市憲寿氏、かみ合わなかった石丸氏への質問意図「こっちとしては不思議」石丸支持者に呼びかけも
社会学者の古市憲寿氏が10日、Xを更新。日本テレビの都知事選開票速報のデジタル特番での石丸伸二氏とのやりとりについて「色んな人に聞かれるので一応書いておきますね」と長文で説明した。
古市氏は日本テレビが配信した「【都知事選ライブ】東京都知事選デジタル特番」に森圭介アナ、小栗泉日本テレビ解説委員長とともに出演。善戦するも小池百合子氏に敗れた石丸氏との中継でのやり取りがかみ合わず、ネットで話題となっていた。
古市氏は初めて話した石丸氏の印象について「中継のせいなのか、出来の悪い生成AIみたいな話しぶり、という印象でした。いや、今どきChatGPTでももっとスムーズに会話できるので、面白かったです。本来は聡明な方でしょうから、そういう戦略だったんでしょうね」と記した。
古市氏は一番聞きたかったことは「石丸さんが何をしたい人なのかということです」ともつづり、石丸氏が国政進出を否定しなかったことから、「都道府県知事というのは『行政の長』です。一方で国会議員になるということは、『立法府の一員』になる、ということです。法律を作る仕事ですね」と仕事が違うと説明。
「だからその点を質問されたら、答えって何パターンもないんですよ」「具体的に作りたい法律の話をするか、行政の限界の話をするか、になるはずなんです。仮に現在は意思がなく、仮定の話だったとしても、です。てっきり、そういう答えが返ってくるのかと思いました」と考えていたという。
古市氏自身も「国会議員になりたいか?」などの質問も受けることがあるといい、「なりたい気持ちは全くない」とした上で、その時は「具体的に、作りたい、修正したい法律の話をします」と説明。曖昧に「少子化対策」などといっても、それは国会議員以外でもできることだとし、「やりたいことが具体的な人の場合、行政と立法が混じるってことは、あんまりないんですよね」と指摘。
「あるとしたら、何でもいいから政治家になりたい場合」ともつづり「それって石丸さんの定義した『政治屋』そのものじゃないの?」「だから、石丸さんの批判する『政治屋』と、石丸さん自身がどう違うのかを何度も聞いたんです。そこを聞けば、具体的な話になると思ったからです。でもならなかった。こっちとしては不思議でした」とつづった。
開票特番では、他の局でも石丸氏との会話がかみ合わないことが多かったが「今回のやりとりのように『答えない』という戦略があってもいいと思います。だとしたら、選挙特番などの番組自体に出ない方が良かったと思うんですよね」とも。
また石丸氏支持者に向けても「もしも石丸さん支持をもっと増やしたいなら、石丸さんを批判する人も仲間にしていかなくちゃいけないわけです。反・石丸の人を、攻撃的にののしっても、仲間は増えないと思うんですよね」と呼びかけ。「論破とか攻撃ではない、新しいコミュニケーションがもっと政治の世界にも増えていけばいいと願ってます(お前が言うなって言われそう。山崎怜奈ちゃんとかが言った方が説得力あるかも)」との思いもつづっていた。