松本人志代理人・田代弁護士「A子さん」特定 候補者の1人と考えていた女性 提訴も視野

 女性に性的行為を強要したとの「週刊文春」による報道で名誉を毀損されたとして、発行元の文藝春秋などに5億5000万円の慰謝料などを求めた民事訴訟を起こしている、お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(60)の代理人・田代政弘弁護士が11日、都内で会見を実施。同日発売の同誌による報道を改めて否定した。また、当該報道により松本から性的行為を強要されたと主張する「A子」さんを特定したといい、「A子さんへの提訴も考えたい」と方針を明かした。

 田代弁護士は会見で語気を強め、文春報道を真っ向から否定。これまで文春側に特定を求めていた「A子さん」の身元を特定できたとも明言し、A子さんを提訴する考えがあることも明かした。

 田代弁護士によると、週刊文春誌上で松本からの性被害を訴えていたA子さんに関しては、複数の候補がいたが、今回の報道でA子さんの具体的な行動が判明したことで身元の特定が可能となった。対象が明らかになったことで、田代弁護士は「A子さんの候補者の1人と考えていた女性がA子さんだと判明したので、提訴も松本さんと相談して考えていきたい」と“反撃”に出る可能性を示唆した。

 当該記事では、田代弁護士がA子さんと親交が深い男性X氏のもとを訪れて出廷を妨害する行為をしたなどと報じられているが、会見で「事実無根な記事」と改めて強調。田代氏にとって検察官時代の先輩にあたるX氏に対して「出廷せずに和解すれば、A子さんには5000万でも1億でも渡せます」と伝えたとの報道にも「そのような考えはない。誰がそのお金を出すんですか?」と冷静に一蹴した。

 また、A子さんが見ず知らずの男たちに行動を監視されていたとの報道には、女性の行動について匿名文書の情報提供が2回あったため、調査会社に依頼していたことがあることは認めた。だが、情報提供のあった日時の前後も調査をしていたにもかかわらず、当該日時をピンポイントで文春側に把握されていたと主張し、「こちらがつきまとっているという証拠を作りたかったのでは」と推測した。

 その上で田代弁護士は、松本からの言葉として「『事実に反すること。粛々とマスコミ対応をしてほしい』と言われた」と発言。今回の報道による裁判への影響については「分かりません」としつつ「こちらが調査会社をつけていたかどうかとか、事前にA子さんと会わせてほしいと言ったかどうかは、ほとんど影響しないんじゃないですか」と強気に語った。

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