竹内涼真「180度違います」30代の奥深さ 前作から6年…研修医から外科医「台本の読み方が変わった」

 俳優・竹内涼真(31)が6年ぶりに白衣に身を包んだ。14日に第2話が放送される嵐・二宮和也主演のTBS系日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」(後9・00)で心臓血管外科医の世良雅志を熱演中。2018年放送のシーズン1では研修医だった役柄だが、6年の歳月を経て、成長した姿でカムバックした。前作では20代だった竹内自身も30代へ突入し、役者業への向き合い方も変化。「1人の医者」として臨む今作への思いや、今後の展望などを聞いた。

 とにかく色気があふれ出ている。取材現場に姿を現した竹内は世良のような七三分けの髪形ではなく、前髪を下ろしたクールなスタイル。威圧感はないが、がっちりした体格に185センチの長身。オーラに圧倒された。

 柔和な雰囲気だが、仕事になれば一変、妥協がない。写真撮影では要求されたポーズに応えつつ、イメージに合わなければ「あんまりしっくりこないかも」と率直に語り、自らより良いカットを模索。写真を自身でチェックすることもあった。

 海堂尊氏による長編小説が原作の医療ドラマ。前作では二宮が演じた天才外科医・渡海に振り回される役どころだったが「今回は振り回されてるっていう意識はない。僕は『挑んでる』っていうイメージ」と明かす。

 今作では、渡海とうり二つの世界的天才外科医・天城(二宮)と、同じ医者として正面から対峙(たいじ)。役が研修医から外科医となったことで「台本の読み方が変わった」という。

 前作を引き合いに「あの厳しい渡海先生にめそめそせず立ち向かっていたら、どういうストーリーになっていったんだろうって今も考える」と説明。「だから、勝手に自由奔放な医者を自分の感覚で悪者にしちゃいけないなって。それも未熟な医者だったら全部吸収してしまえばいいじゃないかっていう感覚です」。「医者」としての自覚が芽生え、作品世界の見え方も変化した。

 前作のクランクアップ時は「今までやったドラマで一番つらかった」とコメントしていた。理由について「オペの撮影が長い」と苦笑い。前作での撮影時間をたずねると「多分、もう言えないくらいだと思います。言うと、TBSが『ブラックだ』って言われちゃう」と冗談交じりに笑った。

 竹内自身は前作からの6年で30代に突入した。年齢を重ねて芝居への向き合い方は「180度全然違いますね」といい「でも、だからと言って20代のやったことっていうのはすごく今後も生きてくると思う」と続けた。

 今作はオーストラリアでも撮影され、英語での演技に初挑戦した。「今回はそんなに難しい会話ではないんですね。だから『英語でお芝居をしたな』っていう大きな手応えはないです」と謙遜するが、ハリウッド進出への考えを聞くと言葉は熱を帯びた。

 「世界中の人が自分の表現を見てくれる時代なので、チャンスがあったら食い込みたい」ときっぱり。「やっぱり自分の体格だったり、自分の持ってるものはどう通用するのかが気になるのでそこは常に考えている」と、ベクトルは世界に向いていた。

 再演で深みの増す世良という役を経て、俳優として新たな年輪を刻む。

 ◆竹内涼真(たけうち・りょうま)1993年4月26日生まれ。東京都出身。5歳からサッカーを始め、高校時代には東京Vユースに所属。プロを目指すも途中で断念し、13年にモデルオーディション「minaカレグランプリ」でグランプリを獲得し芸能界入り。同年、フジテレビ系「車家の人々」で俳優デビュー。TBS系「下町ロケット」、日本テレビ系「君と世界が終わる日に」など話題作多数出演。身長185センチ。血液型A。

 ◆第2話あらすじ 天城(二宮)は東城大の病院長・佐伯(内野聖陽)が計画中の新病院のトップに推挙され、来日。着任早々、とんでもない新病院構想で周囲の反感を買う。そんな中、世良(竹内)が担当する患者・繁野(誠直也)が助かるためには、世界で天城しかできない手術「ダイレクトアナストモーシス」を受けるしかないことが判明。手術を希望する患者に対し、二者択一の運試しを行わせ、掛け金として財産の半分を要求する天城は、繁野の孫・結衣(堀越麗禾)にその「賭け」を持ちかける。

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