郷ひろみ 注目選手は柔道の阿部一二三&詩兄妹 実は“開会式オタク”! 「デイリースポーツ パリ五輪特命応援団長」就任

 デイリースポーツの五輪応援団長に就任した郷ひろみ(撮影・吉澤敬太 堀内翔)
  デイリースポーツの五輪応援団長に就任した郷ひろみ(撮影・吉澤敬太 堀内翔)
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 26日(日本時間27日)のパリ五輪開幕に先駆け、歌手・郷ひろみ(68)が「デイリースポーツ パリ五輪特命応援団長」に就任した。4年に1度の祭典を盛り上げるべく、1972年のデビューから半世紀以上走り続けてきた“芸能界のトップランナー”が盛り上げ役を快諾。スポーツ好きで五輪に魅了されてきた郷は、就任に際しデイリースポーツのインタビューに応じ「メダルへ向かってGO!GO!GO~!」と五輪戦士たちへ熱きエールを送った。

 真夏の都内某所。デイリースポーツのパリ五輪特命応援団長に任命され、郷の瞳にメラメラと炎が宿った。「オリンピックは元々楽しみにしている。4年に1度なので、特別な思いがありますよね。五輪応援団長に任命されたので、心して盛り上げて行きたい。実際始まったら2週間だけど、毎回テレビにくぎ付けになるくらい止まらない。スポーツってすごいなと思う」。開幕前にもかかわらず、すでに熱は上がっていた。

 学生時代は野球に打ち込み、歌手デビューしてからの70~80年代は、各局のアイドル水泳大会に多数出場しては、好成績を収めた。68歳となった現在もステージに立ち続けるために、ジムで鍛えることを怠らない。

 昨年末のNHK紅白歌合戦では、パリ大会唯一の新競技「ブレイキン」の技に挑戦。約1カ月にわたり、SHIGEKIXこと男子代表の半井重幸選手と練習を重ね、成功。縁は深く、メダル獲得を期待している。スポーツには深い理解があり、4年に1度のスポーツの祭典は欠かさずにチェックしている。

 特に記憶に残るのは、64年の東京大会。当時8歳の郷少年は、母国開催の熱に押されてテレビ前に張り付いた。「64年の陸上でボブ・ヘイズという選手。その選手が100メートルの体つきじゃなかった。僕がイメージしていた陸上選手は、もっとスリム。でもスピードが乗ってきた時に分厚い胸板と足腰、とにかくこれが全てなんだろうって」。興奮冷めやらぬ口調でまくし立てる。60年たっても、昨日のことのように衝撃が焼き付いている。

 今大会の32競技329種目の中で、郷が注目する競技は「陸上」「ブレイキン」「柔道」と数知れず。注目している選手は、兄妹で2大会連続の金メダルを目指す柔道男子66キロ級の阿部一二三&女子52キロ級の阿部詩だ。「2人は爽やかだよね。勝っても謙虚。どの写真を見ても顔に『やるぞ』という信念が表れているよね。兄妹そろって金とか親にしてみたらうれしいよね。パリも金メダル取ってほしい」と躍動を期待する。

 開会式をチェックするのも忘れない。84年ロサンゼルス大会のジェットパックでの空中遊泳、92年バルセロナ大会の火矢での聖火台点灯-。過去の開会式の様子をスラスラ口にする。「各国がどんなふうに競技場へ入場して、どんなパフォーマンスをするのかを見るのが楽しみ。奇抜な演出もある。ワクワクとドキドキが止まらない」と“開会式オタク”を発動させた郷。スタジアムでなく、セーヌ川で開催される前代未聞の開会式は「想像つかないことになるんでしょうね」と妄想する。

 新曲「できるだけ、」は、厳しい時も優しく寄り添ってくれるようなミドルバラードだ。郷は五輪戦士へ向けて「勝っても負けても、僕たち日本国民が心の底から応援している。できるだけ、勝ってほしいけど(笑)。全国民が一挙手一投足に注目している。頑張ってほしい。何か困った事があれば、GO!GO!GO~!しかないでしょう」とエール。2億4千万の瞳が突き刺さる、アチチな舞台はすぐそこだ!

 ◇郷ひろみ(ごう・ひろみ)1955年10月18日生まれ、福岡県出身。72年にNHK大河ドラマ「新・平家物語」で芸能界デビューし、同8月に「男の子 女の子」で歌手デビュー。西城秀樹さん、野口五郎とともに「新御三家」と呼ばれ、70年代にトップアイドルとして君臨した。日本を代表するポップスシンガーとして活躍し、主な楽曲は「お嫁サンバ」「よろしく哀愁」「言えないよ」「GOLDFINGER’99」「2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-」など。

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