田原総一朗氏「安倍さん撃たれても大騒ぎにならなかった」出演者「なった」も「なってないよ!」「朝生」議論かみ合わず
テレビ朝日「朝まで生テレビ!」が26日深夜、放送された。司会を務めるジャーナリストの田原総一朗氏が、2022年に安倍晋三元首相が銃殺されたことについて「大騒ぎにならなかった」と主張。冒頭からパネリストとかみ合わない状態が続いた。
この日は「激論!“民主主義”の危機」をテーマに、舛添要一氏、古市憲寿氏、菅野志桜里氏、たかまつなな氏らがパネリストで出演した。
田原氏は、「アメリカではトランプが撃たれ、日本ではその前に、安倍さんが殺された。安倍さんが殺されたときに、ピンチだと思わなきゃいけないのに、日本では『当たり前だ』という意見が多かったね。つまり、旧統一教会の宣伝していたから仕方がないという」「トランプ大統領候補が撃たれて大騒ぎしているのに、日本では安倍さんが銃殺されたのに、大騒ぎにならなかった。どうして?」とトランプ氏と安倍氏が銃撃されたあとの反応の違いを問うた。
「安倍氏が銃殺されても大騒ぎしなかった」を強調する田原氏に、指名された山口真一国際大学GLOCOM准教授は、「大騒ぎになっていたかの定義は難しい」と交わしたが、田原氏からは「大した問題じゃないの?」「トランプが撃たれたのに、命を奪われてないんだよ。安倍さんは命を奪われたのに、どうして大騒ぎにならないの?」と再び聞かれ「私の認識では大騒ぎになったと思っている」と応じた。
それでも「なってないよ。ね?」と他のパネリストに問いかけたが、たかまつ氏も「大騒ぎになったと思いますよ」、古市氏も「少なくとも、銃撃されたときは動揺が走った」と“大騒ぎ派”に立ったため、議論にならない状態となった。
田原氏は、「安倍さんが銃撃されたから統一教会が問題になったんだ」と安倍氏の銃殺によって、民主主義を問われるテロに対する批判よりも、旧統一教会に話題が移ったことを主張したい様子。「一般的に、安倍さんの銃撃は肯定だったんだよ。」と世間では、安倍氏が銃撃されたことを支持する声が多かったという認識に立ち、舛添氏にも「あなただってよかったと思ってんじゃないの?」と問いかけ、速攻、否定される始末だった。