【開会式ファッションチェック】前回よりも華やか 米国は「着たいぐらい」植松晃士氏が解説

 セーヌ川で行われるパリ五輪の開会式に臨む旗手の江村美咲=26日、パリ(提供・ゲッティ=共同通信社)
 パリ五輪をチェックしたファッションプロデューサーの植松晃士氏
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 パリ五輪がついに開幕!27日未明(現地時間26日)の開会式は、各国の代表選手が個性あふれる衣装を身にまとい登場。SNSでも大きな話題となりました。日本テレビ系「ヒルナンデス!」でおなじみのファッションプロデューサーの植松晃士氏がデイリースポーツの取材に応じ、ファッションチェックを敢行。心に響いた“おモテ”ファッションを挙げてくれました。

 各国の趣向を凝らした衣装に前回の東京大会よりも華やかさや、アクティブ感を感じたという植松氏。中でも最大の賛辞を惜しまなかったのが米国で「これはもう着たいぐらい」と即答した。

 米ブランド「ラルフ ローレン」が手がけ、ブランドロゴ&国旗の刺しゅうがあしらわれたネイビー基調のブレザー。同国発祥であるジーンズをボトムスに合わせて“伝統”をアピールした姿に「驚いたのはデニムを持ってきたことですね。アメリカを象徴するものなので。『2024年にきたか!』っていう」。アメリカのゴールドラッシュ時代のこれぞ米国と表現しているという。「デニムジャケットのファッションは、流行を何度か繰り返してるけど『またくるぞっ』ていう暗示。はやってきそう」と前のめりで話した。

 開催国の「フランス」も本気度がうかがえたという。仏高級紳士靴ブランド「ベルルッティ」がデザインした式典服を身にまとい、男性はネイビーのブレザー、女性は同じネイビーのノースリーブのベストで、どちらも襟元はトリコロールが意識されたデザイン。「やっぱりファッションの国だなって。きちんと感と、ファッションを融合してると言えるんじゃない。フランスって意外とコンサバなんですよ。国民性が出ているというか。でも、ジャケットの襟の部分に遊び心がある」と伝統も大事にしつつ、ラフさもしっかり出ていると評価した。

 日本の公式衣装はユニセックスなパンツスタイルで、襟元などに赤のトリミングがなされた国旗風の白ジャケット。インナーはトリコロールを意識した襟元の衣装に「いい意味で保守的。普遍的なスタイルって思うし、清潔感みたいなものも出ている」と全体的なシルエットを高評価。「足元のスニーカーもすごくスポーティーでスポーツのイベントって感じ」と前回よりも生真面目さを薄くした印象と表現した。

 SNSなどで話題を呼んだモンゴルについても“植松eye”が光った。「ファッショナブルを持ってきて、すごく特徴的よね。民俗衣装のテイストを取り入れて。やっぱりお国柄も見せるべきだし」と言う。自身もモンゴルを訪れたことがあり「歴史のある国よね。これから、ツーリストも増えるんじゃない」と予言した。

 「面白い」と明かしたのは南太平洋に浮かぶ「バヌアツ」。黒と黄色が施されたリゾートシャツで南国感を演出した姿に「太鼓の音みたいな、こう、雄叫びみたいなのが、目を通したら聞こえてきそうになるでしょう。ライオンキング的な。それで、いいと思うんです」と笑顔。また、国旗基調の赤と白を使った衣装の「ポーランド」についても「なんかかわいらしい、愛らしい、華麗なお花柄っていうところに、らしさがありませんか」と声を弾ませていた。

 【総括】

 計204の国と地域が入場行進した開会式に植松氏は「今回はスポーツを通して世界を見られる祭典ですよね。地球の祭典という感じね」と総括した。今大会はスタジアム使用ではなく、競技場を出てセーヌ川での異例の式典となり「スポーティーでアクティブという国がすごく多かった。かっちり固めというよりも、ラフなムードで、親しみやすい感じに持っていく国が多かったですよね」と感想を口に。ジャケットに短パンを合わせたオーストラリアを一例に挙げ「がっちりしたジャケットに、ショートパンツをあえて、合わせるところに自由を感じる」とうなずいた。

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