登山家で環境活動家の野口健氏が２８日、自身のＸ（旧ツイッター）を更新。パキスタンにあるＫ２（８６１１メートル）で世界的登山家・平出和也氏と中島健郎氏の２人が滑落したとの報道を受け、「奇跡を信じたい」と投稿した。

　２人が所属する石井スポーツは、２人がいる場所は特定できたものの「両名を確認できている場所は地上から行くのもかなり困難な急斜面な地形ということでクライマーでないと難しいのではないかとの情報です」「２次遭難などの事も考慮して慎重に対策を検討しております」と説明している。

　野口氏は２８日、「あまりの衝撃に朝まで一睡もできず。先程、少し昼寝をしましたが、寝ていたのか、それとも半分おきていたのか。気がついたら夕方になっていました。未踏ルートでの挑戦。『地上からの救助』を試みるとの報道がありましたが可能なのだろうか…　詳細はわかりませんが、しかし、極めて、極めて厳しい状況だと。」と投稿。

　平出さんが学生の時に知り合ったことも明かし、交わした言葉を振り返りながら、「第一線で活躍し続けて来た平出さん。常にギリギリの状況で挑み続けてきました。しかし、その平出さんからしても、今回の計画に果たしてどれ程、リアリティーを抱いていたのだろうか。」ともつづった。

　そして「限られた情報しかありませんが、しかし、心の準備だけはしておかなければならない。その経験だけは多く積んできましたが、しかし、一縷の望み、奇跡を信じたい。」と記した。

　中島さんは、山岳カメラマンとしても活躍し、日本テレビ「世界の果てまでイッテＱ！」では、イモトアヤコの登頂をサポートしたことでも知られる。