バカボン、山田くん、花沢さん…声優・山本圭子さん敗血症で死去 アニメ界の名優また1人天国へ

 アニメ「天才バカボン」のバカボンや「サザエさん」の花沢さんなどで知られる声優の山本圭子さんが4月18日に敗血症のため亡くなっていたことが29日、分かった。83歳。大阪府出身。所属事務所が公式サイトで発表した。山本さんは花沢さん役のほか「ちびまる子ちゃん」の山田くん役など幅広く演じ、特徴ある声で多くのファンに親しまれた。通夜と告別式は近親者のみで執り行われた。

 幅広い役の声を演じ、多くの視聴者に親しまれてきた名優が、春のさなかに天国へと旅立っていた。

 関係者によると、最後の仕事は昨年12月の「ちびまる子ちゃん」だったという。同作には1990年1月の放送開始から出演。約30年間にわたって主人公・まる子の同級生の山田くん役を熱演。大きな笑い声と「~だじょ」が口癖の明るいキャラクターを作り上げ、視聴者に深い印象を与えた。

 「ちびまる子ちゃん」の公式X(旧ツイッター)は「山本圭子さんは、1990年から2023年12月17日(日)放送の『まる子、記念写真を撮りたい』の巻まで『山田くん』役を演じて頂きました」とポスト。「長い間本当にありがとうございました。ご冥福を心からお祈りいたします」と山本さんを追悼した。

 山本さんは人気アニメ「天才バカボン」でバカボン役を担当。また、国民的アニメ「サザエさん」の花沢さん役で多くのアニメファンに親しまれてきた。サザエさんの弟・カツオを大声で「磯野く~ん!」と呼びかけるパワフルなキャラクターで長年にわたって人気を博した。

 今年はアニメ界を背負ってきたベテラン声優たちの訃報が相次いでおり、5月17日に「ハリーポッター」シリーズのアーサー・ウィーズリーの声を担当した梅津秀行さんが間質性肺炎で、同20日に「ルパン三世」の峰不二子を演じた増山江威子さんが肺炎で死去した。

 6月19日には「パーマン」の三輪勝恵さんが急性肺塞栓で80歳で亡くなり、同26日に「金田一少年の事件簿」の金田一一役などを演じた松野太紀さんが右大脳出血で死去。今月12日には「ドラえもん」ののび太の声を担当した小原乃梨子さんが亡くなっている。

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