大泉洋 クドカン脚本のドラマに主演 昨年亡くなった脚本家・山田太一氏原作「終りに見た街」
俳優の大泉洋(51)が、9月に放送されるテレビ朝日開局65周年記念ドラマプレミアム「終りに見た街」で主演を務めることが29日、分かった。昨年11月に亡くなった脚本家・山田太一氏の同名小説が原作で、映像化は19年ぶり3度目。1982年の放送時には細川俊之、05年には中井貴一が主演。今作は宮藤官九郎が脚本を担当する。
大泉は令和から昭和19年にタイムスリップし、家族とともに翻ろうされる主人公・田宮太一役。テレ朝初主演で、以前から「宮藤さん脚本ドラマに出たいなという思いもあったので、単純にうれしかった」と喜びを口にする。そして「戦争というものをもっとリアルに考えなくてはいけない時代の中で、この作品を通して僕たちが戦争に対してどう考えていくのかということを、あらためて突きつけられる部分がある」と語った。
脚本を務める宮藤は同じ脚本家として山田太一氏を尊敬し、ファンを公言。「脚本家が主人公ということで、他人事とは思えなかった」と話し「主人公の設定は等身大なのに、物語はファンタジーというのが、山田先生らしいなと感服しました」と作品のすごみを実感。そして「山田先生の原作の力をお借りして、また新たな作風を手に入れたんじゃないかと手応えを感じています」と語り「いつもと違います」と明かした。