石井スポーツは３０日、同社のＨＰで、世界２位の高峰であるＫ２（８６１１メートル）で滑落した同社所属の山岳カメラマンで登山家の平出和也氏と中島健郎氏の現状について説明。今後は関係者による渡航を実施する予定だが「行動に支障が出ないように、関係者の追跡・取材などはお控えいただきますように、お願い申し上げます」と呼びかけた。

　平出氏と中島氏は日本時間２７日に７０００メートル地点で滑落。滑落した場所は特定できているものの、困難な急斜面にあり、簡単には救助に行けないとしている。所属の石井スポーツはその後、ＨＰで２人の状況について随時、知らせている。

　３０日午前９時３０分に更新された情報では、「昨日ベースキャンプに戻るまで両名を観測していましたが、最初の滑落した７月２７日時点から動きがないとの報告でした」と記され、「いまだ安否は不明ですが厳しい状況です」とも記された。

　「同時期に現地入りしている、別のＫ２登山隊の有志数名が協力の意思をしめしていただいていますが、現場の状況を考え２次遭難はどうしても避けたいためヘリレスキューの専門家のアドバイスもいただいている状況です」とも説明。今後、関係者などが現地入りする予定だと言うが「行動に支障が出ないように、関係者の追跡・取材などはお控えいただきますように、お願い申し上げます。引き続き、救出に全力をあげてまいります」と結ばれている。

　平出氏は７９年長野県出身。登山界で名誉とされるピオレドール賞を３度受賞している。中島氏は８４年奈良県出身。日本テレビ系「世界の果てまでイッテＱ！」のイモトアヤコの登山企画に参加したこともある。