柔道解説者が異例の大号泣 東京金の高藤直寿「先輩が五輪で戦っているのを見て」嗚咽止まらずあふれる涙
「パリ五輪・柔道男子73キロ級」(29日、シャンドマルス・アリーナ)
初出場の橋本壮市(32)=パーク24=が3位決定戦でジャコバ(コソボ)と対戦。優勢勝ちで銅メダルを獲得した。準々決勝で微妙な判定により反則負けを喫したが。敗者復活戦を勝ち上がった。
東京五輪柔道男子60キロ級金メダリストの高藤直寿が、会場からテレビ朝日系の中継に出演。橋本の3位に号泣した。異例の泣きっぷりに、Xで驚く声も挙がった。
高藤にとって、橋本は東海大相模中から東海大まで同じ道を歩んだ2学年先輩。橋本のインタビューを聞いたあとに、松岡修造から感想を聞かれた高藤は「いや、もう、橋本先輩がオリンピックに出て、戦っているのを見て…」と話すと、こみ上げるものをこらえきれなくなった。
涙があふれる目頭を右手で押さえたが、「なんか…」と言葉が出ず。「苦しい日々を過ごしているのをずっと見ていたので、笑顔でインタビューを受けているのを見れただけで嬉しいです」と必死に絞り出した。
さらに「最後までラスト1分、苦しいところを攻めて日本の柔道を見せてくれました」とも。橋本は高藤がリオ五輪で3位決定戦に勝ち、銅メダルに輝いた際に、付き人を務めたのが橋本だったという。
「その思いも乗せてくれたと思います」と実感を込めた。