藤井聡太王位 白星先行 永世王位まであと2勝「間が空きますが、いい状態で臨めるようにしたい」

 将棋の第65期王位戦7番勝負の第3局2日目が31日、徳島県徳島市「渭水苑」で指され、藤井聡太王位(22=竜王・名人・王座・棋王・王将・棋聖との七冠)が111手で挑戦者の渡辺明九段(40)を破り、対戦成績を2勝1敗とした。

 5連覇を目指す藤井王位は第2局で敗れて1勝1敗のタイに追いつかれたが、本局に勝利して白星を先行させた。「本局はしかけられていい対応が分からなかった」と苦戦を強いられつつ「中盤以降に苦しい局面が続いた。終盤戦の中で勝ち筋を見つけられた」となんとか勝ちきった。

 第4局は8月19、20日に佐賀県唐津市で行われ、先に4勝した方が王位を得る。藤井王位にとっては永世棋聖に続いて連続5期での「永世王位」資格獲得が懸かる今シリーズ。「(対局の)間が空きますが、いい状態で臨めるようにしたい」と防衛へ力を込めた。

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