元ＳＫＥ４８でタレントの山内鈴蘭（２９）は、芸能界屈指のゴルフ通だ。両親の影響で９歳からゴルフを始め、ゴルフ歴は２１年目。ベストスコアは７２を誇り、ゴルフウエアブランド「Ｇｏｒｕｒｕｎ」を立ち上げるほどゴルフに高い関心を持つ。パリ五輪に熱視線を送り、女子ゴルフ開幕を心待ちにする山内が、親交がある五輪初出場の山下美夢有選手、２大会連続出場の笹生優花選手にエールを送った。

　金メダルを意識したという黄色のゴルフウエア姿で取材部屋へ入ってきた山内は「ごめんなさい！私五輪がすごい楽しみすぎて。語って良いですか？」と目を輝かせた。幼少期のおもちゃはゴルフクラブで、年間１２０ラウンドを回る芸能界きってのゴルフ通。ゴルフ愛で言葉は熱を帯びていった。

　「東京五輪の時は稲見萌寧選手が銀を取った。日本の選手が日本の会場でメダルを取ること自体が驚きと喜びでいっぱいで涙、涙だった。この３年でゴルフ界も変わってきて、世界基準のゴルファーが増えた印象がある。金メダルもあるんじゃないかと思わせる日本の勢い。すごい楽しみです」と期待する。

　パリ大会で注目するのは、国内ツアーで２年連続年間女王の山下選手。プロアマ大会で知り合ったといい「プライベートは気さくで笑顔いっぱい。一人の女の子という感じで、どこに強さが詰まっているのだろうと思う。ウエアはパンツスタイルでご自身のこだわりを持っている。プレーになるとすごく男前で、プレーヤーとしても女性としても憧れる選手」と人柄を熱っぽく語る。

　マシンガントークはさらに加速。「世界に勝つためには飛距離だと重点的に求めている選手が多いけど、山下選手は飛ばすというよりはフェアウェイキープ。良い所からツーオンを目指すという自分の世界観を大切にされている選手だなと感じている。飛距離だけじゃない強さの世界で、どういった戦い方になるんだろうというのが楽しみ」。

　山下選手のプレーは細部まで観察している。「すごい好きな所は、打った後に選手３人で歩いて行くけど、山下選手は必ず一番前で歩いて行く。さっそうと歩いて行くのが、自分のリズムや世界観を大切にしているからこその集中の塊。これを世界でも貫かれるのかなというのが個人的な楽しみ」と注目する。

　今年の海外メジャー大会の全米女子オープンを制した笹生選手も日本代表として出場する。山内は「どちらも優勝してほしい。難しいけど、夢はワンツーフィニッシュで２人の笑顔が見たいです。世界ランキング１位のネリー・コルダ選手も絡んでくると思うけど、世界に通ずる２人なので、ぜひ笑顔を見せてほしい」と日本代表の活躍を願った。

　◇山内鈴蘭（やまうち・すずらん）１９９４年１２月８日生まれ。千葉県出身。愛称はらんらん。０９年にＡＫＢ４８のオーディションに合格し、芸能界入り。１４年にＳＫＥ４８へ移籍し、２１年１１月にＳＫＥ４８を卒業した。趣味は両親の影響で９歳から始めたゴルフ。月１０回＆年間１２０ラウンドを回っており、今年６月にパープレーの「７２」を達成。ＹｏｕＴｕｂｅチャンネル「鈴蘭ゴルフチャンネル」も運営する。