照英「涙出た」やり投げ・北口榛花の金メダル祝福 25年世界陸上MCに意欲「狙いたい」
俳優でタレントの照英(50)がパリ五輪陸上女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花選手(26)を祝福した。日本時間深夜の放送をリアルタイムで視聴し「涙が出ました。興奮してずっと起きていました」と歓喜。大学時代までやり投げを続け、一度は五輪という目標を持っただけに感慨深げに語った。
照英が競技前に指摘した通り、鍵を握る「1投目」で予選も決勝も勝負が決まった。「1投目で他の選手にプレッシャーをかけられたのが勝った要因」と振り返り、「それは北口さんのようにポテンシャルが高く心技体を兼ね備えて実力がともなっていないとできない。世界一になるべくしてなった」と力説した。
記録的にも「66メートルを投げれば金はあり得る」との予言通り、北口選手は決勝1投目の65メートル80で優勝。照英は「72メートル28という(女子)世界記録は射程圏内。助走のスピードを上げていけば世界記録は出る」と断言し、「次の(28年)ロサンゼルス五輪は30歳で熟練した一番いい時。これからの4年間が世界新記録更新のチャンス」と語った。
陸上競技では照英の同学年で親交のある04年アテネ大会の室伏広治(男子ハンマー投げ)と、野口みずき(女子マラソン)以来20年ぶりの「金」で、女子フィールド競技では初の快挙。「やり投げ界の夢と希望をかなえてくれてありがとう。日本人ではまだいない投てき種目での世界記録更新の夢を託したい」とさらなる期待を込めた。
照英にとって北口選手の活躍は刺激となった。自身はマスターズ陸上への挑戦もまだまだ続ける。「北口さんに涙腺崩壊くらいの感動をいただいた。自分も勝負の心は消えていない」と感謝すると同時に「芸能界の荒波に対しても挑戦する気持ちも消えていない。来年の東京開催となる世界選手権のMCは狙いたい。自分にしか聞けないこと、言えないことがいっぱいある」と宣言した。