開会式にトム・クルーズ降臨「LAへ飛ぶぜ」五輪旗をロスへ【パリ五輪振り返り】

 熱戦が繰り広げられたパリ五輪が幕を下ろした。セーヌ川を舞台にした開会式から一転、閉会式は巨大スタジアムに大観衆を集めて行われ、米俳優のトム・クルーズ(62)が2028年米国ロサンゼルス大会への引き継ぎセレモニーに登場し、華麗なアクションでミッションを遂行した。競技外でもさまざまな話題を呼んだパリ五輪。デイリースポーツが選出した“場外”ニュースで17日間を振り返る。

 主演映画「ミッション:インポッシブル」シリーズをほうふつとさせる、映画のような引き継ぎセレモニーに、戦いを終えた選手たちも大観衆も熱狂した。

 五輪旗がパリから2028年の五輪開催地、米ロサンゼルス市長に手渡された後に、トムは自身が劇中で演じるイーサン・ハントばりにフランス競技場の屋根の上に登場。場内の視線を一身に集める中、ワイヤーに吊されて、大興奮の選手たちの中に降下した。受け取った五輪旗を突き刺したバイクにまたがると、大歓声を浴びながら競技場を後に。

 そこからは映像に切り替わり、パリの街並みを五輪旗をはためかせながらバイクで疾走。空港に着いて飛行機に乗り込むと、目的地上空からスカイダイビングで地上へ降り立った。到着したのはサンタモニカ丘陵、有名な「HOLLYWOOD」のモニュメントがあるハリウッドヒルズで「WOOD」の「O」の部分が五輪のシンボルマークになっていた。

 トムによってもたらされた五輪旗は、米国陸上界のスター、マイケル・ジョンソンらのリレーでロスのメモリアルコロシアムに無事に運ばれた。

 大屋根からのダイブの直前に、自身のインスタグラムに自撮りショットを投稿し「LAへ飛ぶぜ」と予告。28年ロス五輪の公式インスタグラムは「MISSION COMPLETE」とトムの任務完了を報告した。

 トムは今大会中に競泳会場や、女子サッカー会場などの客席で観戦する様子が目撃されており、閉会式に出演する可能性が報じられていた。派手な登場にSNSでは「トム・クルーズ」がトレンド入りした。

 また、ロスのビーチからの映像には、伝説のラッパー、スヌープ・ドッグや、人気バンドのレッド・ホット・チリ・ペッパーズらも登場し歌声を響かせた。

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