「最悪です」古市憲寿氏「巨大地震注意」を猛批判「政治家が大丈夫、安心してと言うべきだった」

 社会学者の古市憲寿氏が18日、フジテレビ「ワイドナショー」に出演。8日から発表された「巨大地震注意(南海トラフ地震臨時情報)」について、「最悪ですよ」と憤慨した。

 宮崎県で震度6弱マグニチュード7・1の地震が発生。M7・0以上の地震が起きると、気象庁が機械的に出すものだが、一部の海水浴場や花火大会を取りやめる事態に。高知県内で70の宿泊施設で、9500人のキャンセルが出るなど、1億4300万円の経済損失があった。

 古市氏は「最悪ですよ、これ。専門家の人はそういう意図はないと思うんですけど、社会に甚大な影響を与えた」「さも、1週間単位で地震が予知できるのでは?と、誤解を人々に与えた」と力説。解除されたことで、「もう安心」という勘違いももたらし、実際は「きょう地震が起こってもおかしくない」にも関わらず、1週間単位で区切った注意報を出したことの弊害を説いた。

 その上で「また出す度に社会を止めるんですか?我々の生活はリスクがたくさんある。地震もあるし、台風もあるし、感染症もあるし。リスクがある中で日々、人々が暮らしているわけですけど、その中で、この1週間だけ、巨大地震注意というのを出して、社会を止めた意味が本当にあるのかな」と首をひねった。

 番組に出演した日本地震予知学会会長の長尾年恭氏は「どういう反応が起きるか、内閣府は分からなかったと思う。非常に離れた場所の海水浴場が遊泳禁止になることは想定していなかった」として「ある意味、壮大な避難訓練や社会実験」と表現した。

 この発言に古市氏は、「悪いのは政治家。専門家が機械的にそういう判断を出した。それに対して、政治家が『いやいや、地震のリスクは先週も今週も変わらず高いので、みなさん同じように生活を送って下さい』というところを、岸田首相が外遊をやめたり、パニックを煽るようなことをした。政治家としてちゃんと判断をしなかったミス」と指摘。

 社会を止めないために「政治家が責任を背負って、リスクを負ってでも『大丈夫、安心してください』とメッセージを出すべきだった」と主張した。

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