吉永小百合 高峰3000m級ロケ 登山家・田部井淳子さん役「『世界の淳子』役に全力で挑戦」

 映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」に主演する吉永小百合
 エベレスト登頂に成功した当時の田部井淳子さん
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 女優・吉永小百合(79)が、来年秋に公開予定の映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」に主演し、女性で世界初のエベレスト登頂に成功した登山家・田部井淳子さん役を演じることが20日、分かった。撮影は3000メートル級の高峰でも行われる予定で、メガホンをとるのは日本アカデミー賞最優秀監督賞など映画賞を総なめにしてきた阪本順治監督(65)。「北のカナリアたち」以来13年ぶりの再タッグとなる。

 124本目の出演作で、世界を股にかけた女性役を体当たりで演じる。登山家役は初ながら、12年には田部井さんと対談経験もあるという吉永は「明るくて、楽しいお話をいっぱい聞かせて下さいました」と当時を振り返り、「今、私は、『せかいのおきく』という素晴らしい映画を創った阪本監督のもと、『世界の淳子』役に全力で挑戦します」と意気込んだ。

 今作の主人公となる田部井さんは、1975年の世界最高峰・エベレストのみならず、生涯で76カ国の山々の最高峰、最高地点の登頂に成功。2007年に乳がんが発覚し、闘病、余命宣告を受けながらも2016年に亡くなるまで登頂に挑戦し続けた。来年がエベレスト登頂から50周年となることから、今作の公開が決定した。

 撮影は今月18日にスタートし、難役に真っ正面から向きあっている。3000メートル級の高峰ロケに備え、吉永は水泳や、都内にある登山研修施設での低酸素運動を実施するなど、“山登りトレーニング”を敢行。共演者やスタッフも同行し、チーム一丸となってストイックに役作りへと励んできた。

 13年ぶりにタッグを組むのは昨年、第22回ニューヨーク・アジアン映画祭で、特別な才能の人物に与えられる「スター・アジア・ライフタイム・アチーブメント賞」を受賞した阪本監督。「吉永小百合さんと再びご一緒できることの喜び。しかも、田部井淳子さんの人生を基にした山と家族の物語。求められるのは、宮本武蔵の五輪書よろしく、ガレ場の荒野に一本の真っすぐな道を築くような力技。みんなで、頑張ります!!」と、独特の表現で意気込みを明かした。

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