さようなら桂ざこばさん お別れの会に1000人参列 桂文枝「存在だけで面白い方でした」涙浮かべしのぶ
6月12日に喘息(ぜんそく)のため76歳で死去した落語家の桂ざこば(本名・関口弘=せきぐち・ひろむ)さんのお別れの会が21日、大阪市内で行われ、第1部で落語ファン400人、第2部で桂米朝一門、ざこばさんの弟子や親族、関係者600人が参列し、別れを惜しんだ。
第2部では親交のあった吉本新喜劇の池乃めだか(81)、タレントのなるみ(52)が壇上でエピソードを披露。めだかは若手時代に一緒に飲み歩いたと明かし「1回も払ったことはない。ごちそうさまでした」と祭壇に向かって頭を下げ、笑いを誘った。なるみも番組で共演した当時に触れ、「ほとんど酔っぱらって出たり、気に入らなかったらタバコを吸いに出て行ったり…」と笑わせつつ「本当に娘のようにかわいがってもらいました」と感謝した。
読売テレビ「そこまで言って委員会NP」で共演したジャーナリストの門田隆将氏(66)は「いるだけで笑かす。間というか…。どんなことにも対応できる人でした。天国でもみんなを笑かしてください」と追悼。作家の竹田恒泰氏(48)も「番組では一番席が遠かったんですけど、ボクがしゃべると身を乗り出して丁寧に聞いてくれて。突然のお別れでさみしいです」と表情を曇らせた。
落語家の桂文枝(81)は目に涙を浮かべながら「存在だけで面白い方でした」と話し、印象に残っていることについては「言えないですね」と話すにとどめ、「いろいろあったけど、本当に申し訳ありませんでした。お疲れさまでした。ありがとうございました」と思いを胸に秘めながら、しのんだ。
◆主な参列者 笑福亭仁智、桂春団治、桂小枝、桂南光、オール巨人、大平サブロー、西川ヘレン、西川忠志、西川かの子、トミーズ健、未知やすえ、シルク、嘉門タツオ、遙洋子、三林京子(順不同、敬称略)