伊藤匠叡王が就位式「緊迫する場面で藤井さんと指せたことは財産」 師匠・宮田利男八段からは「匠先生と呼ばせていただいています」

 将棋の伊藤匠叡王(21)が23日、都内で行われた「第9期叡王就位式」に出席した。

 伊藤叡王は緊張した表情で会場後方から登場。就位式では副賞としてカントリーマアム1年分などが贈られると、笑顔を見せる場面もあった。

 6月に藤井聡太七冠(21)との叡王戦を制して初タイトルを獲得。八冠を独占していた同学年のライバルの牙城をついに崩した。「叡王戦は比較的、持ち時間が短い棋戦となります。藤井さんとは竜王戦、棋王戦に続いてあまり間隔をあけずに3回目のタイトル戦となりました。どれも苦しい将棋だったという印象でしたが、持ち時間が短いということで最後はお互いに時間がなくなって、正確に指していくことが難しいという状況が私にとって幸いしました。また1分将棋の緊迫する場面で藤井さんと指せたことは私にとって貴重な財産になった」と振り返った。

 師匠の宮田利男八段からは「16年前の伊藤匠が5歳の時からの付き合いなんですけど、その頃は『おい、たっくん』とか呼んでいたけど、最近ではタイトルまで取られて、匠先生と呼ばせていただいています」と祝福され、「叡王戦前に皆さんから今回はどうですかってよく言われて『今度はなんとかしてくれるでしょう』って言ったけど、一人になった時に絶対に無理だよなって思っていた。でも私の立場で『ダメですよ』とは言えないので。でも伊藤匠の最後の最後まで辛抱強さには感心した。次もいけるかなと思うようになった。あれはよかったです」とたたえたられた。

 さらに宮田八段から「私の好きな言葉『人間、辛抱だ』」と花束とともに言葉が贈られると伊藤叡王は「大変ありがたい言葉をいただきまして胸に刻んで生きていきたい」と感謝していた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス